レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
RACERS Vol2(三栄書房)34頁に0W35(1977-78年型500)について、以下のような記述があります。
「並列2気筒・250ccのパワープラントを横に2基並べたようなレイアウト、左右2気筒ずつのサブアセンブリーを中央のカップリングギアで連結したクランクシャフト構造、そこからプライマリーシャフトを介して~といった、エンジン設計の基本構想は初代YZR500(0W20)以来変わらずに受け継がれている。」
カップリングといえば軸と軸を繋ぐものを指すと思います。1981年のTZ250は右クランク左端のギアが左クランク右端のギア内側に噛み合うようになっていました。この構造であれば「中央カップリングギアで連結」になります。
しかし、1980年型TZ500のパーツリスト図
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/ow45/4a0-2.jpg
では左右クランクのギアは連結されておらず、それぞれのギアがジャックシャフト(プライマリーシャフト)上のギア(1つ)に繋がる構造です。
上の記事のライターはヤマハ500/750のクランク構造をTZ250のクランク構造と同じと勘違いしたようです。
さて、この動力取出し機構は、1992年以降のホンダNSR500でも同じです。
http://www.geocities.jp/noda_keni/h/00nsr500/00nsr500.htm
そういえば「1軸クランク・2ストローク500cc4気筒はホンダだけが製作することができる」と書いていたジャーナリストがいましたね。
ヴィッツ1.0Fの燃費が27.6km/lを記録しました。
http://vitz1f.ninja-x.jp/fc/fc1.htm
燃料計のバーグラフの最初のバーがなかなか消えないので、今回の燃費はかなりいいとは思っていました。過去に25km/l以上を記録した時と比べると、最初のバーが消えるまでの距離が20kmほど長かったです。
留意点は次のとおりです。
・大人3人+荷物で195kg程度が載っています。
・いつものガソリンスタンドに傾斜がありますが、給油口のある車体左側を斜面の山側にしないと十分給油できません。今回も車体左を山側にして給油しました。
・走行中は弱い追い風でした(往路・復路とも)。
・往路の天気はよく、気温が上がってきましたので、20分ほどエアコンを稼動させました。復路は夜間で、エアコンは使用せず。
・渋滞はなく、交通量も少なく、信号で停められることもあまりありませんでした。
・出発前(自宅)にタイヤ空気圧をチェック、2.5kgf/cm2まで上がっていたので、2.4kgf/cm2にしました(標準は2.2kgf/cm2)。
今回は条件がかなりよかったということでしょう。
4月24日発売のライディングスポーツ誌34頁に以下のようなことが書かれています。
・1963年のスズキRM63は2気筒
・当時は浅間テストコースぐらいしか日本にはなかった。
もちろん、RM63は単気筒です。また、スズカサーキットが1962年に完成していますし、スズキの米津浜テストコースは1960年から使用されています。まあ、まともに指摘するのが馬鹿らしくなる記事ですが、この程度の雑誌屋の間違いは当り前のことです。
問題なのは、この記事がスズキの成果を結果的に貶していることです。
この記事が言っているのは「当時、日本には浅間(ダートコース)しかなく、舗装路面でのテストはできなかったが、スズキは2気筒のRM63を開発し、伊藤光夫の手によりマン島TTで優勝した。」ということです。舗装路面でのテストもできなかったマシンが優勝したということで、いかにスズキが素晴らしかったかを訴えたいようですが、私でしたら、「そんなマシンで優勝できるレースってレベルが低いなあ」と思うのですが・・・