レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
1961年に125㏄、250㏄の世界GPでタイトル(メーカー、個人)を手にしたホンダは1962年に50㏄、350㏄クラスにも挑戦します。
ホンダは350㏄クラス出場に向け250ccをベースにボアを3mm拡げ47×41mmの284.5㏄としたRC170を開発し、続いて49×45mmの339.4㏄としたRC171を開発します。
1962年世界GPは全11戦でしたが、350㏄クラスは6戦しか行われませんでした。350㏄第1戦マン島TT(6月6日)に出場したホンダレーサーはRC170で、トム・フィリス(1961年125㏄チャンピオン)、ボブ・マッキンタイヤが乗り、マッキンタイヤはリタイア、フィリスは転倒し死亡という結果でした。
しかし、350㏄第2戦オランダ(6月30日)ではレッドマンがRC170に乗り優勝※、350㏄第3戦アルスター(8月11日)でRC171が登場しレッドマンにより優勝。残り3戦もRC171が勝ち(最終戦はトミー・ロブによる)、ホンダは350㏄クラスのメーカー、個人(レッドマン)タイトルを手にしました。
※RC171初登場のGPをオランダとする記事もありますが、アルスターの可能性が高いと考えます。
写真は現存するRC171E-102/-(フレーム番号不明)。