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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

LPGが天然ガス?

EV・ハイブリッド車人気の陰で、「天然ガス自動車」がいまいち普及しないワケ(Merkmal) - Yahoo!ニュース

天然ガス自動車(NGV)を忘れてはならない。
NGVは、
・液化石油ガス(LPG)
・圧縮天然ガス(CNG)
などのガスを燃料としている。
 NGVの概要として、LPG車は主にタクシーや一部の商用車に使用され、CNG車はバスやトラックなどの大型車に使用されることが多くなっている。

 ライター氏さん、LNG(液化天然ガス)=LPG(液化石油ガス)という認識のようです。
 天然ガスの主成分はメタンですが、石油ガスにはプロパン主成分のものとブタン主成分のものがあります。
 ライター氏さんの知識レベルが分るので助かります。
・・・・・・・・・・・
 さて、「ガソリンやディーゼルよりもCO2排出量が少ないことだ」について考えます。

 元記事がネタにしていると思われる東邦ガスの記事
天然ガス自動車の環境性 | 天然ガス自動車 | 東邦ガス (tohogas.co.jp)

では次のように条件(赤字)付きで比較しています。

ガソリン車との比較
「現在、都市内を走行している天然ガス自動車をガソリン車と比較すると1~2割のCO2排出量削減効果があります」

ディーゼル車との比較
「大型トラック(車両総重量12t超クラス)の平成27年度燃費基準適合ディーゼル自動車と比較して、高速走行を主体とした使用方法により、概ね10%以上のCO2排出削減が可能な大型天然ガストラックが販売されています。」

 「都市内を走行」は、単に「天然ガス自動車は航続距離が短いので都市内走行用車が多い」という意味だと思いますが、「高速走行を主体~」は特別な意味があると考えます。

 ディーゼルエンジンはガソリンエンジンより圧縮比が高く熱効率が高いといわれますが、現在ではガソリンエンジンの圧縮比も高くなり、それぞれの最高熱効率の差はかなり小さくなりました。

 差が大きいのは部分負荷時、例えば60km/h以下でのんびり走るような条件です。このような条件では、ガソリンエンジンではスロットルバルブを絞ることにより吸入空気量を制限してトルクを抑制する(ポンプ損失大)のに対し、ディーゼルエンジンでは吸入空気量は制限せず(ポンプ損失小)燃料だけを絞ってトルクを抑制します。

 天然ガス自動車はガソリンエンジンと同様にスロットルバルブで吸入空気量を制限します。高速走行のようにエンジンに負荷を掛ける条件では、スロットルバルブを開けるためポンプ損失が少なくなり、ディーゼルエンジンに対抗できるのですが、市街地では天然ガス自動車のポンプ損失が大きくなり(熱効率低下)、燃料中の炭素分がディーゼル車の軽油より少ないとはいえ、CO2排出量がむしろディーゼル車より多くなってい可能性もあります。

 環境省がまとめた資料 LEV_chapter1.pdf (env.go.jp) 5頁では「CO2 排出量についても、ガソリン車より 2 ~ 3 割少なく」とあり、ディーゼル車との比較がないのはこのためだろうと推測します。

 また、東邦ガスが「高速走行を主体とした使用方法により、概ね10%以上のCO2排出削減が可能な大型天然ガストラックが販売されています。」としているのは、「高速走行
だけならCO2排出削減が可能です。大型天然ガストラックは後続距離が短いので、高速走行で長距離移動することはないけど」という意味でしょうか?

 ディーゼル車代替としての天然ガスバス、天然ガス配送車を見かけます。窒素酸化物、粒子状物質がディーゼル車より少ないメリットは大きいと思いますが、これらが高速で長距離移動することは珍しく、CO2削減効果については疑問があります。

 
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RACERS Volume 70

 ブログで書いていた記事をまとめ、加筆しました。

RACERS Volume 70 (ganriki.net)

 

ホンダRC162とRC163

 1963年以降、雑誌記事では

 1961年型250㏄4気筒 RC162

 1962年型250㏄4気筒 RC163

とされていましたが、1994年に元ホンダ技術者の八木静夫氏が書かれた
世界二輪グランプリレースに出場したホンダ レース用エンジンの開発史 | 本田技術研究所 論文サイト (hondarandd.jp)
 
では
 RC162:1961年初戦スペインから連戦連勝
      1962年初戦から9連勝
 RC163:第1回全日本選手権(鈴鹿)用(注:世界GP後)
 RC164:1963年用
 2RC164:1964年8月のアイルランドまで

 となっています。なお、1961年初戦(第1戦)スペインではRC161のみが走りRC162は走っていません。
 また、1964年アルスターGP(北アイルランド)の後のイタリアGPでレッドマンは6気筒RC165(3RC164)に乗り換えましたが、2RC164は他のライダーの手によってイタリアGP、日本GPを走りましたし、1965年にもブルース・ビールが何戦か走らせています。


 さて、これはRC162E-50001


 これはRC162E-50017

 シリンダーヘッドとシリンダーの冷却フィンの一部が欠けていますが、50001と同型です。

 これはRC163E-110

 クランクケース下側の形状、クランク端カバー形状、シリンダー後部ギアトレーン部蓋、シリンダーヘッド前端部形状、吸気管長等々が異なります。

  さて、1966年までホンダのファクトリーライダーだったルイジ・タベリは、引退後も手元に125㏄5気筒と250㏄4気筒を保有し様々なイベントで走らせていましたが、その250㏄4気筒をHarry Miethが入手してレストアしました。

 このエンジンはRC163Eです。

 1962年全日本選手権ではジム・レッドマン、トミー・ロブ、田中楨助、北野元がホンダの250㏄4気筒に乗りましたが、4人が全てRC163に乗ったとしても4台です。
 
 八木静夫氏が書いたように1962年全日本選手権でRC163が役目を終えたとすると次の疑問が生じます。

●日本に現存するRC163E-110の「110」は「1番目の型の10号機」を示すと思われるが、(欠番がないとして)なぜ10基以上も作られたのか?テスト用があるとしても多すぎるのではないか?
●なぜRC163が日本を離れてタベリの元にあったのか?

 というようなことを含めて記事にしようと思います。

 参考まで、前回載せたRC164E-102








 

ホンダRC164

 Bonhams Cars : The ex-Jim Redman, works,1964 Honda RC164 250cc Racing Motorcycle Frame no. RC164-103 Engine no. RC164-103

 かなり前にオークションに出されたホンダRC164(250㏄4気筒)で、エンジン番号/フレーム番号は

RC164E-103/RC164F-103

でしょう。


 さて、
世界二輪グランプリレースに出場したホンダ レース用エンジンの開発史 | 本田技術研究所 論文サイト (hondarandd.jp)
 
では

 1963年型:RC164

 1964年型:2RC164

とされていますが、オークションのマシンは、その記事からすると(エンジン・フレーム打刻がRC164であっても)1964年型になります。

 こちらはホンダコレクションホールのRC164E-102エンジン。


 エンジンの形がRC164E-103と微妙に異なりますね。

 こちらは1963年日本GPで撮影されたマシン。上のRC164E-102に似ています。




ヤリスのリコール

ヤリス、アクア、シエンタのロアアームリコールの状況、部品が少しずつ入荷中 - MHO ENGINEERING (team-mho.com)


 私のヤリスですが、トヨタからの通知を受けて2月5日頃に電話したところ、部品がまだ届いていないというこでしたが、2月9日にディーラーから電話があり整備日の予約ができました。


 近々、ディーラーに持ち込みます。仕事にヤリスを使っているわけではありませんし、ロードスターもありますから、ディーラーに一晩預けます。

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