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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

0W16/0W17のフレーム等(1)

 1973年と1974年の0W16/0W17のフレーム、スイングアームはよく似ています。これはアゴスチーニの1974年型0W16。

 赤、黄、青がそれぞれ1本のパイプです。

 これはTZ350。

 パイプの取り回しが異なることが分ります。

 上の写真でもスイングアーム形状が分ると思いますが、下は異なるアングルから見た1974年型TZ350のスイングアーム。後端が板状になっていますし、クッションユニット取付部より前もきれいな箱型ではありません。

 というより、下写真で分るように板状スイングアームの外側・後車軸前側に別の構造物が溶接されています。


 一方、Teuvo Länsivuoriの1973年型0W16のスイングアーム(登場したオランダGPでの写真)は、きれいな箱型です。

 
 ですから、1973、1974年の0W16/0W17とTZ350/TZ250の車体は全く異なるものです。

 なお、1973年シーズン前半にサーリネン、金谷が使用した0W17のフレーム番号は

0W16-B-305
0W16-B-306
0W16-B-307

だと思います。
 そして、この3台がLänsivuoriに与えられ、1~2台が0W16(350㏄)に改修されたのではないかと思います。

 なお、0W17なのに打刻が0W16と考えたのは、0W16/0W17の2機種のフレームは共通で、2機種の開発計画の計画名が0W16だったことによります。0W20のフレーム打刻が0W19なのと同じです。
OW20-OW23 YAMAHA (ganriki.net)

 また、フレーム番号301~304の0W17がサーキットの現場で用いられなかった理由は、GPに持ち込まれた0W20のフレーム番号が302~304だったからでしょう。仮に250のフレーム番号が0W16-B-302なら、チーム内で単に「302」といった場合、500なのか250なのか区別できなくなるからです。







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