レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
下写真は第1戦フランスでの高井のマシンですが、スイングアームがTZとは異なる角型断面です。
次に、下の第2戦スペインでの高井のマシン。
スイングアームが第1戦時と同じく箱型断面であることが分りますし、フレームパイプの取り回しがTZと異なり、1974年以前の0W16/0W17のものです。
下の写真において各色が1本のパイプを示していますが、上のスペインGPの写真は下の1974年型0W16と同じです。なお、1973年型0W16/0W17も1974年型と同じ取り回しです。
TZフレーム
1974年型0W16フレーム
もちろん、0W17とTZ250ではクランクケースが異なるので、フレームがTZでない以上、エンジンもTZではなく0W17であることは言うまでもありません。
以上のことから(高井の手記とは異なり)高井のマシンは0W17であり、
〇1974年型0W16を250㏄に改修したもの
〇クッションユニットはサーマルフロー付の新型
〇フェアングは1975年型0W16のもの
と考えられます。
なお、スペインGPの写真から、後ブレーキドラムはTZのものと思われます。