ビザ申請にあたってはホンダからの招聘状が必要ですし、「PLEASE COME TO TOKYO」だけの電報は招聘状になりえません。また、観光等のビザではなく就労ビザとなれば申請からビザ交付まで1ヵ月以上は必要でしょう。とすると、1960年10月頃には招聘状がフーゲンホルツに渡っている必要がありますし、それなら塩崎、飯田らがフーゲンホルツに直接渡したと考えるのが自然です。
また、フーゲンホルツの招聘に関しては、依頼内容、期間、報酬等をフーゲンホルツに提示する必要がありますし、それは「PLEASE COME TO TOKYO」だけ書かれた電報ではありません。塩崎、飯田らは1960年訪欧時にフーゲンホルツに会ったのですから、直接依頼したはずです。