忍者ブログ

JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

オクタン価テスター(2)

 これらのオクタン価テスターの測定原理ですが、
簡易オクタン価計測器の調査 | ココアシステムズ
によると、ロシアの3種のガソリンのオクタン価(80、92、95)と比誘電率の関係からオクタン価を推定するようです。

 ガソリンの成分で比誘電率とオクタン価が既知のものを整理してみました。比誘電率は温度によって変化しますし、オクタン価もそうですが、文献によって異なることがありますので、例として考えてください。


 散布図は次のとおり。上表の「仮想オクタン価テスター」は下図の近似直線の式により個別成分のオクタン価を比誘電率から推定した数字です。


 個別成分のオクタン価を比誘電率から求めることができないことが分ります。

 ロシアで販売されているガソリンですら、製油所、季節等によって成分構成比が変化するでしょうし、ましてや日本で販売されているガソリンはロシアのガソリンとはオクタン価そのものが異なります。

 このオクタン価テスターは

何人かの身長と体重を測定し、身長と体重の関係式を求める

ある人の身長を測定し、この関係式から体重を推定する

ようなものです。サンプルの選択によって関係式が変わりますし、実際に測定する人の体型がサンプルと同じ保障もありません。

 このテスターでできることは「市販のガソリンがハイオクかレギュラーかを区別する」ことだけでしょうか? 測定値95以上ならハイオク、95未満ならレギュラーというように。それ以外の数字の大小は全く意味がありません。

PR

オクタン価テスター(1)

 ちょっと古い記事ですが・・・

ハイオクのオクタン価を計測したら「ガソリンスタンドによってこんなに違う…ヤバいゼ」オクタン価Gメンもビックリ!【その2】 | clicccar.com


いやいや驚きました! 石油元売り酷い。95オクタン台のハイオクが普通に流通しているという! | 自動車評論家 国沢光宏

 ニューモデルマガジンXも取りあげて、関係省庁に取材を申し込んだところ、某省庁が興味を示したらしい。

 関係者は

〇オクタン価とは何か? オクタン価はどのように測定するか?
〇自動車用ガソリンの測定法にリサーチ法とモーター法がある
〇リサーチ法オクタン価が物質A>物質Bだったのに、モーター法オクタン価では物質A<物質Bになることがある
〇夏場と冬場でガソリンの性状が変化する
〇オクタン価が同じ複数の燃料であってもエンジンによってはアンチノック性が異なることがある

を全く理解していないですね。

 また、
〇購入したオクタン価テスターの測定原理がどんなものか?
〇その測定原理でオクタン価が測定できるとする根拠は?

も理解していません。「測定」と名が付けばどんな測定法であっても正しい測定結果が得られると信じているようです。

簡易オクタン価計測器の調査 | ココアシステムズ

によると、オクタン価100の標準物質・イソオクタンを同種のオクタン価テスターで測定すると78.2だったことが全てを物語っています。
(続く)


1980年型スズキGS1000R(XR69)

 1980年鈴鹿8時間耐久について JFRMCブログ 1980年型カワサキKR1000 で触れましたが、同レースで優勝したのがスズキGS1000R(XR69)です。

 スズキ歴史館に展示されているGS1000R。





エンジン番号80006(GS等の文字はない)、フレーム番号不明

 この展示マシンが1980年鈴鹿8時間優勝マシンそのものかどうかは分りませんが、ゼッケン12なので優勝マシンの姿にレストアしたものです。

 ただ、レストアの出来がよくないですね。一番の問題は以前も触れましたが、フェアリングの黒と赤の境界辺りの白線が優勝マシンでは1本線なのに、これは2本線になっています。レストアを担当した方(元ヨシムラ)が「(1980年当時)本当は2本線にしたかった」という理由で2本線にしてしまったのです。事前にスズキの了承を得たようですが、提案する方も、了承したスズキも、このマシンの存在意義をどう考えているのでしょう。
 なお、当時2本線だったのはゼッケン20(リチャード・シュラクター/マイケル・コール)のGS1000Rです。

 他にも
〇フェアリング左右両側の「SUZUKI」の文字の位置が当時と少し異なる
〇前フォークのDUNLOPステッカーは当時はなかった
〇フェアリングのスクリーン下端(左右両側)のDUNLOPステッカーがない
〇テールカウル後部・左右両側のBEL RAYの文字の代わりにSUZUKIになっている

等々の違いがあります。

GRAND PRIX ARCHIVES 04 ドゥーハン無双からロッシの時代へ

を買いました。1996~2001年が取り上げられていますが、私にとっては1996年日本GP、2000年日本GPでの阿部典史の優勝が昨日のように思い出されます。

 1995年、不甲斐ない成績だった阿部は1996年第1戦、第2戦、第3戦日本GP予選でも不調でしたが、日本GP決勝では見違えるような走りで、終盤は独走で優勝したのです。阿部がフィニッシュしたとき、私も涙が出てきました。

 2000年日本GPでは、阿部はケニー・ロバーツJrとの接戦を制して優勝、これが阿部の最後のGP優勝となりました。

 これらのレースの写真も当然本書に載っています。ただ、14頁の表彰台の写真は1996年日本GPではなく1996年イギリスGPです。阿部の皮ツナギに「Marlboro」の文字がないので日本GPではないことがすぐ分ります。

 2分33秒あたりから日本GP表彰台の写真。

 そして、表彰台に少し写る

BR
GR
ONIN

の文字で

BRITISH
GRAND PRIX
DONINGTON
と分ります。6-7頁のイギリスGP表彰台の写真の後に撮影されたものです。

 それにしても、2001年ですら24年も前のことになりますが、歳をとると昔のことが本当に懐かしく思い出されますし、こういう本を出してくれることに感謝します。このシリーズは4冊目ですが、続編(2002~)も出してくれると嬉しいです。

ヴィッツ1.0F(CVT)とヤリス1.5X(6MT)の燃費

 燃料補給毎に走行距離と燃費計の数値を記録しているので、年毎に整理しました。

〇青線は年間平均燃費(満タン法)、黒線は年間最高燃費(燃料補給毎)、縦棒は年間走行距離
〇ヴィッツの燃費計の数値は満タン法燃費より5%高く、ヤリスでは同様に8%高い。年間最高燃費は、この数字を用いて燃費計の数値を満タン法燃費に換算したもの

〇年間は各年1月以降最初の給油時から年内最後の給油時
〇ヴィッツの2015年は2月が初給油、2023年は8月が最終給油、ヤリスの2023年は9月初給油、2025年は8月が最終給油


 年間平均燃費は、その年の運転パターンによって大きく影響されるので、あくまで参考ですが、各車の年平均値の最高値ではヤリスが1.9km/L高い数字です。

 年間最高燃費ではヤリスが1.3km/L高い数字です。

 ヴィッツ1.0FのJC08モード燃費は21.6km/L、ヤリス1.0XのWLTCモード燃費は20.2km/L、ヤリス1.5XのWLTCモード燃費19.0km/L(6MT)、21.3km/L(CVT)です。

 おそらくヴィッツ1.0FのWLTCモード燃費はヤリス1.5X(6MT)より少し高いと思われますが、実燃費では逆の結果になりました。

 WLTCモード燃費は、動力計上でWLTCモードで疑似走行した時の燃費であって、実走行条件での燃費を保証するものでないのです。



VITZ 1.0Fの燃費

YARIS1.5X6MTの燃費


 

カレンダー

08 2025/09 10
S M T W T F S
1 3 4 6
7 8 9 10 11 13
14 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

[08/23 野田]
[02/01 Kuboi]
[01/19 野田]
[01/18 Kuboi]
[01/16 野田]
[01/16 野田]
[01/14 Kuboi]
[01/13 野田]
[01/13 Kuboi]
[01/13 野田]

最新記事

最新TB

プロフィール

HN:
野田健一
性別:
男性

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

カウンター

アクセス解析