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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

テクノスーパーライナー

H13_TSS_Report.pdf (mlit.go.jp)

「平成11年12月、夢と活力に満ちた新しいミレニアム(千年紀)を迎えるため、今後の我が国経済社会にとって重要性や緊要性の高い情報化、高齢化、環境対応の3つの分野について、技術革新を中心とした産官学共同プロジェクト(ミレニアム・プロジェクト)が内閣総理大臣により決定された。 」

 これも「選択と集中」でしょうか。こんなもの、運行コストがどうなるか、事業として成り立つかどうかぐらい、着手する前に分ります。もちろん、「やってみなければわからない」こともあるので、着手すること自体は意義があるとは思いますが、小型のモデル艇2隻、実験船2隻、実用船1隻も建造する必要はなかったと思います。

 これは実験船・飛翔(1995年撮影)。



 さて、これはスーパーライナーおがさわらについての海上システム研究会(事務局:神戸大学大学院海事科学研究科操船研究室)のレポート。
53.pdf (mts-matrix.org)

浮上機関 「出力4000kw 燃料消費量 3.2t/h」×4基 (ディーゼル)
推進機関 「出力25180kw 燃料消費量 12.4t/h」×2基 (ガスタービン)

 普通、エンジン熱効率はディーゼル>ガスタービンなのに、この数値ではディーゼル<ガスタービンなので、見た瞬間におかしいと気が付きます。

 軽油低位発熱量43.2mJ/kgとすると浮上機関の熱効率は10.4%になります。正しい燃料消費率は
日本財団図書館(電子図書館) Jsmes News No.84 (zaidan.info)

から、210 g/kW・h→0.84t/h(4000kW)とわかります。4基では3.36t/hと記事の3.2t/hに近くなりますが、記事は4基の出力を1基あたりと誤ったのでしょうか?

 ついでに推進機関の熱効率を計算すると16.9%になります。これも2基の出力を1基あたりと誤ったのでしょうか?

 1基当たりの消費率を浮上機関:0.84t/h、推進機関:6.2t/h、航海速度40ノット、軽油比重0.832とすると、燃費は3.8m/Lあたりになります。

 これで運行コストはある程度試算できます。



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