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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

ヤマハTZ500J

 今回、セントラルサーキットで見たTZ500J。

 500㏄2ストローク並列4気筒で、両外側2気筒が後方排気です。排気消音器の長さが後方排気と前方排気で異なりますが、排気管後端がタイヤ後端の鉛直平面を越えないよう(規則)に後方排気消音器を短くし、それによって大きくなった騒音(4気筒合計値)を減らすために前方排気の消音器を長くしたのでしょうか?

 前方排気の消音器の先に突き出ているパイプが消音器本体に対して斜めに取り付けられていますが、排気管の路面に対する角度の規則を満足するためです。確か1982年からの規則です。



 シリンダーヘッドの上前にあるのがパワーバルブを開閉するガバナーで、クランクシャフト右端からギアを介してケーブルで駆動されます。
 クランクケースはマグネシウム合金製です。また、クラッチ、クランクケース右端カバーを取り外せば変速機ギアクラスターを取り出して、変速比を変更できます。
 TZ500G(1980年型、4気筒とも前方排気)では1~3速にそれぞれ3種類の変速比を選択できました。1982年型がどうだったのかは知りません。

 
 エンジン空ぶかしが終わった後、燃料タンク、キャブレターに残った燃料が抜かれました。キャブレターはミクニVM36SSPJで、1980-81年型より2mm内径が大きくなりました。

 TZ500Jが1982年シーズンに向けて発売されたのですが、同じ頃にスズキ市販RGB500も市販されました※。
 全日本選手権ではTZ500Jも活躍したのですが、世界GPではRGB500の方が優位だったようです。
 そしてTZ500JがTZ500の最終型になりました。

※「市販RGB500」と書いたのは、1979-80年のファクトリーマシンがRGB500だったからです。
 スズキは1976年から市販レーサーRG500を販売していました。1976~79年は基本的に輸出用で、国内向けには限定販売だったようです。1980年から国内も販売対象となりMFJの公認も得ました。
 そして1982年型でエンジンも大きく変わり、名称もRGB500になったのです。スズキRGB500は1984年型が最終型です。


  

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