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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

The Civil War

 標題は「南北戦争」のことです。civilの訳語としては「市民」、「国内」、「民間」がありますが、どれが適当か、もっと適当な言葉がないか、よく検討する必要があります。標題をそのまま訳すと「内戦」になりますが、地理的な要素を考慮して南北戦争と訳されたのでしょう。

 スペイン内戦もSpanish Civil Warといいます。これを「スペイン市民戦争」と訳す例もありますが、何のことかわかりません。市民を巻き込んだ戦争というなら、第1次大戦以降の戦争の多くが「市民戦争」です。

 こんなことを思ったのは「二輪グランプリ60年史」の86頁に「ヤマハの市民戦争に注目が集まった」という文があったからです。ヤマハのリードとアイビーの2人のタイトル争いのことなのですから、市民戦争ではなく「内戦」と訳すべきでしょう。この本はあまりにも内容が豊富で、訳すのにかなりの労力を要したからでしょう、おかしな訳が散見されます。
 逆におかしな文については元はどうだったのか、どういう意味なのか、推測する楽しみもあります。civil warのことも実は知りませんでしたが、おかげで勉強になりました。
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二輪グランプリ60年史 MotoGP Source Book(2)

 公開校正に
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/kousei/kousei2.htm
を追加しました。
 この本ですが、これだけの内容の本が発刊されることは当分ないでしょう。ですから、レースの歴史に興味のある方は購入すべきだと思います。細かい間違い等については、個別に確認していけばいいでしょう。

 私がこれまで参考にしていたのは
Grand Prix motocycle championships of the world  by Maurice Bula, Foulis 1975 ですが、
今回の本の方が内容が深い部分とそうでない部分があります。今回の本ではサーキット名はトピックス以外では分りませんし、50~350クラスではレース毎の順位もわかりません。1968年250、1972年50ccクラスのタイムによる世界選手権決定の結果、車検拒否による失格、変速機段数超過による失格の結果も載っていません。
 これらを除けば、今回の本の方が詳しいと思います。

 Grand~ですが、新版がContinental Circus 1949-2000 として2001年に発刊されています。1975年版も元はフランス語で原題はContinental~、Grand~は英訳版というわけです。今は絶版のようで中古本はかなり高いようですね。残念ながら私は入手していません。

二輪グランプリ60年史 MotoGP Source Book

 STUDIO TAC CREATIVEから標題の本が発刊されています。
 1949年に始まった世界GPの歴史が要領よくまとめられていますが、1949~1960年については私も知らないことが多く勉強になりました。最近、レースに興味を持たれた方にとっては昔のことばかりですが、今のGPの姿は過去があってのことですので、是非、購入されることをお勧めします。この内容で4200円はお買い得といっていいでしょう。

 ただ、あまりに記事の量が多いためか、訳に少しおかしいところがあるのと、編集ミス(同じ文が2箇所にある)、記述間違いがあったりします。また、固有名詞の日本語表記はあまりこなれていません。例えば、ライダーのAhearn(71頁等)は「アーン」と表記されていますが、TTレースのCDを聴くと「アハーン」に聞こえます。また、マイク・ヘイルウッドの娘の名前(85頁)がミケーレとありますが、ミケーレですとイタリア人男性になってしまいます。

 ただ、日本語表記は難しくチェックしてもきりがないので、他の間違い等について「公開校正」で取り上げたいと思います。

BILL IVY THE WILL TO WIN

 標題の本を入手しました。
 ビル・アイビーの伝記としては、NO TIME TO LOSE by Alan Peck (1972)があり、1997年に再出版されています(今でも入手可能)。
 今回の新刊はMick Walkerの手になるものです。この本で価値があるのは、世界GP以外でのアイビーの戦績が掲載されていることです。世界GPでの戦績でしたら(特に1965-1968なら)知っていますが、世界GP以外となるとなかなか日本の雑誌等では分りません。世界GPの戦績と比べながらチェックすると興味深いと思います。
 また、Peckの書と比べ写真が多いのも(英語に疎い私には)利点です。

 ただ、Mick Walkerの書いた本らしく、写真説明の間違い等々があります。例えば
・P160の”The brand new RD05 two-fifty V4 which Yamaha debuted at the Dutch in late June 1965; although it was not raced" とある写真は1965年イタリアGPのものです。
・P161の" The revised V4 at assen a year later" とあるのは、アッセン(オランダ)ではなく東ドイツGPです。

 また、187頁の写真には"The new 125 four, pictured at the Japanese GP in October 1965."とあります。
2508fe8f.jpeg







確かにこの部分だけ見ると125ccと見間違えてしまうかもしれませんが、これは250ccマシンです。
次の写真と比べてみれば、同じ状況で撮影された同じマシンであることがわかります。
81aca8c1.gif





 
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/rd05/rd05honbun.htm の最下段の画像です。

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