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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

サブマリン707

昔、読んでいた漫画です。この続編というべき漫画に「青の6号」があります。何回かの父の転勤・引越の際に全て失っていましたが、数か月前、ある古書店できれいな「青の6号」全3巻中、1、2巻セットを800円で売っていたので、つい購入してしまいました。その後、第3巻、そしてサブマリン707も全6巻を入手。
昔はこの漫画のとりこになっており、プラモデルもよく作りました。大人になって読むと、おかしなところがたくさんありますが・・・私が理科系の道に進む、一つのきっかけを与えてくれたと思っています。

これは全6巻中1-4巻。


実は数年前のある機会から自衛隊の基地等に行くようになっており、このことが、この漫画に再び興味をもった理由かもしれません。

これは海上自衛隊の「ひゅうが」の一部。






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自動車エンジンの冷却工学

 標題の本はby橋本武夫(2007.10山海堂)で、著者はプリンス自動車→ニッサン自動車→日本サーモスタットで、自動車エンジンの冷却実験に従事された方です。
 そのため、本書には多くの実験データが盛り込まれており、貴重な資料になっています。

 しかし、この本には不満があります。本文中に「一見、冷却損失は無駄のように思えるが、シリンダ、ピストン、メタル、バルブ等を一定温度以下に保つ必要性から、また、潤滑油を適温に保つためには決して無駄ではない。」とあるにも関わらず、評価が放熱量と水温だけになってしまっているからです。

  50頁に水ポンプの流量について「(エンジン出口-入口水温差が大きくなると)循環水量は減少し、エンジンウォータージャケット内の温度分布が大きくなったり、局部沸騰等でシリンダライナの熱変形が大きくなってピストン焼き付きの原因になることもあるので~」とあります。また、19頁の図で循環水量とエンジン→冷却水放熱量との関係を示され、循環水量が増加しても放熱量がそれほど増加していないことが分ります。しかし、エンジン各部の温度がどうなったかデータがなければ、「冷却システム」の評価はできません。他の様々な実験においても同様です。

 著者は冷却実験に携わった方なので、データと評価が、水→ポンプ→ラジエーター等に偏っているのでしょう。本書のタイトルは「冷却工学」とありますが、むしろ「放熱工学」とした方がいいように思います。もちろん、放熱工学としてみれば貴重なデータ満載ですので、価値のある本です。ただ、本書の出版後2ヶ月で出版社が倒産してしまいました。
 

 ところで、50頁の記述ですが、むしろ「循環水量が減少すると、エンジン出口-入口水温差が大きくなり、局部沸騰等でシリンダライナの熱変形が大きくなってピストン焼き付きの原因になることもあるので~」とした方が正しいと思います。

 バイクの世界では水冷エンジンにサーモスタットを付けて「水温」を一定範囲に保つことが正義であるかのように語られていますが、十分なバイパス経路がなく、サーモスタット作動時に循環水量が大きく抑制されることがどれほど恐ろしいことか・・・

山中勲さんの本

ホンダRCBの車体設計者、というよりその後のホンダの多くのスポーツバイクの開発に関わられた山中勲さんの本が出版されています。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%89%A9%E8%AA%9E%E2%80%95%E5%90%8D%E8%BB%8A%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%BF%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E7%86%B1%E3%81%8D%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84-%E5%B1%B1%E4%B8%AD-%E5%8B%B2/dp/4769814836/ref=sr_1_1?s=gateway&ie=UTF8&qid=1285240361&sr=8-1
RCBについての記述は、バイカーズステーションに掲載された記事と比べ、新事実はあまりないように思います。
 

The Civil War

 標題は「南北戦争」のことです。civilの訳語としては「市民」、「国内」、「民間」がありますが、どれが適当か、もっと適当な言葉がないか、よく検討する必要があります。標題をそのまま訳すと「内戦」になりますが、地理的な要素を考慮して南北戦争と訳されたのでしょう。

 スペイン内戦もSpanish Civil Warといいます。これを「スペイン市民戦争」と訳す例もありますが、何のことかわかりません。市民を巻き込んだ戦争というなら、第1次大戦以降の戦争の多くが「市民戦争」です。

 こんなことを思ったのは「二輪グランプリ60年史」の86頁に「ヤマハの市民戦争に注目が集まった」という文があったからです。ヤマハのリードとアイビーの2人のタイトル争いのことなのですから、市民戦争ではなく「内戦」と訳すべきでしょう。この本はあまりにも内容が豊富で、訳すのにかなりの労力を要したからでしょう、おかしな訳が散見されます。
 逆におかしな文については元はどうだったのか、どういう意味なのか、推測する楽しみもあります。civil warのことも実は知りませんでしたが、おかげで勉強になりました。

二輪グランプリ60年史 MotoGP Source Book(2)

 公開校正に
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/kousei/kousei2.htm
を追加しました。
 この本ですが、これだけの内容の本が発刊されることは当分ないでしょう。ですから、レースの歴史に興味のある方は購入すべきだと思います。細かい間違い等については、個別に確認していけばいいでしょう。

 私がこれまで参考にしていたのは
Grand Prix motocycle championships of the world  by Maurice Bula, Foulis 1975 ですが、
今回の本の方が内容が深い部分とそうでない部分があります。今回の本ではサーキット名はトピックス以外では分りませんし、50~350クラスではレース毎の順位もわかりません。1968年250、1972年50ccクラスのタイムによる世界選手権決定の結果、車検拒否による失格、変速機段数超過による失格の結果も載っていません。
 これらを除けば、今回の本の方が詳しいと思います。

 Grand~ですが、新版がContinental Circus 1949-2000 として2001年に発刊されています。1975年版も元はフランス語で原題はContinental~、Grand~は英訳版というわけです。今は絶版のようで中古本はかなり高いようですね。残念ながら私は入手していません。

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