忍者ブログ

JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

一次式

JFRMCブログ 放熱量と温度 (tou3.com)

で、時間あたり放熱量が物体の温度の一次式で表されることを紹介しましたが、血中の医薬品濃度の消失速度も基本的に医薬品濃度の一次式で表されますので、同じ解き方です。

 血中濃度をC、ある時点の濃度をC0、時間をt、消失速度定数をkとすると、消失速度は

dC/dt=-kt

これを解くと

C=C0×e-kt

 
この式を元にして


第108回薬剤師国家試験 問274〜275 消失速度定数/抗菌薬の選択 - yakugaku lab

の問274を考えます


 半減期の時は、上の式から

C/C0ekt1/2

-ktln(1/2)=0.693

k=0.693/t (解答欄の式)

で問274は解けます。








 

PR

放熱量と温度

お湯の冷める実験 (biglobe.ne.jp)

ニュートン(イギリス1643~)の冷却の法則によると、「物体が放射によって失う熱量は、その物体と周囲との温度差に比例する。」ということである。これを式に表すと、温度をT、時間を t とし、初期の温度をTo、室温をTe、物質の熱容量や表面の状態・広さで決まる比例定数を k とすると、T=(To-Te)×e-kt+Teとなる。

 ある物体が均一の材質で構成されていると仮定するなら、失われた熱量は温度低下に比例します。これを前提に、物体の温度変化について考えます。

 で、赤字の式の元の式は次の一次式です。

 d(TーTe)/dt=-k(TーTe)

これを解くと
ln(TーTe)=-kt + A

 t=0のとき(TーTe)=(T0ーTe)とするとA=ln(T0ーTe)

ln(TーTe)=-kt + ln(T0ーTe)

ln((TーTe)/(( T0ーTe))=-kt

TーTe=( T0ーTe)e-kt

T=( T0ーTe)e-kt+Te

 記事の式になりました。

 さて、記事では計算結果と実測値に差が出ています。


 元のデータが実測値だとするなら、この食い違いの理由として次のことが考えられます。

〇物体の周囲の空気は物体から熱を与えられ温度上昇し上方に流れますが、物体の温度低下により空気の流速が低下しますので、温度低下が計算値より小さな数字になった。

〇水は容器に入っており、実験開始時は容器表面温度=水温だったが、実験開始後は容器表面温度<水温になり、時間当たり放熱量が減少した。

 さて、この「物体が失う熱量は物体の周囲との温度差に比例」は、エンジン本体(シリンダー、シリンダーヘッド、クランクケースなど)やラジエーターについても、いくつかの仮定条件の下で成り立ちます。

 F1(四輪)で冷却水温を上げることによってラジエーターを小さくし、空力を改善しているのはこの例です。














カーボンニュートラル燃料(2)

カーボンニュートラル燃料 (ganriki.net)

の末尾に次の記事を追加しました。

参考
 下はJSB1000クラスカーボンニュートラル燃料導入記者会見 (25分30秒)から切り出したものだが、右端のCO2排出量に誤りがあるとすぐ分る。40kL:86tCO2を5倍すると200kL:430tCO2になるはずなのに、464tCO2となっている。40kLのCO2排出量は92.9tC02の誤り。計算式は40×34.6×0.0183×44/12=92.8664。

elf MOTO R40 FIM

  RACERS Volume 73によると、2024年鈴鹿8時間耐久でTEAM SUZUKI CN CHALLENGEが使用した燃料は「elfのMOTOR40 FIM」ですが、「MOTO R40 FIM」の誤りです。

MOTO R40 FIM | Elf Japan (elf-lub.jp) 

からすると、

RON 100.6
MON 87.9

密度 0.733g/cm3
E100℃ 69%
酸素分 3.69%
エタノール 0%
バイオ由来コンパウンド含有率 40%


 E100℃ 69%からすると、この温度前後での分留性状は、JSB1000のカーボンニュートラル燃料よりは市販プレミアムガソリンに近いようです。

 酸素分3.69%はJIS K2202の1号(E)ガソリンの含有率基準3.7%ぎりぎりの数字です。この酸素が全てETBEとすると、ETBEの含有率は23.5%(質量分率)、23.4%(体積分率)あたりです。
 
 






カーボンニュートラル燃料

カーボンニュートラル燃料 (ganriki.net)

を公開しました。

JFRMCブログ 燃料の酸素含有量 (tou3.com) を書いた後で書きだしたものです。


 これはカーボンニュートラル燃料導入に関するMFJの記者会見の模様です。



 MFJが「JISに即した燃料であれば問題ない」という認識だったことがよくわかります。





カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
3 4 5 8
9 11 12
16 17 19
24 25 26 27 28

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

[02/21 野田]
[02/21 TFR_BIGMOSA]
[02/06 Kuboi]
[02/06 Kuboi]
[02/01 野田]
[02/01 Kuboi]
[01/19 野田]
[01/18 Kuboi]
[01/16 野田]
[01/16 野田]

最新記事

最新TB

プロフィール

HN:
野田健一
性別:
男性

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

カウンター

アクセス解析