レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
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大貫剛З Україною on Twitter: "えっ、エンジンのない有人飛行機を本当に知らないの?本当に? https://t.co/7wag45zx5B" / Twitter
画像の乗り物は滑空機(グライダー)であって飛行機ではないと思います。
航空法でも
「この法律において「航空機」とは、人が乗つて航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船その他政令で定める機器をいう」
とし、飛行機と滑空機を区別しています。
大貫氏は飛行機=固定翼機としているようですが、これが一般的なのでしょうか?用語の定義をしっかりしないと議論にならないのではないでしょうか?
今回の件、元の「議論」は全く別のことに関するものですので、私の感想は蛇足レベルで申し訳ありません。

これが特例特定小型原付「電動キックボード」だ! 法規に適合した車体を選ぶためのチェックポイント (msn.com)
「ホイールサイズは前後10インチ」とあるので、「そんなに大きいの?」と思いました。
YADEA KS6 PRO | YADEA
からすると、全長は1192mmのようですので、同頁の写真からタイヤ外径、内径(ホイール外径)を割り出すと、
内径 6インチ
外径 10インチ
相当ですね。
かつて内径8インチのスクーターがありましたが、ブリヂストン、ダンロップの3.00-8タイヤの外径は360mm程度ですので、14.1インチ相当です。
現行のスクーターですと、80/100-10タイヤの外径が415mm程度ですので、16.3インチ相当です。
今回、宣伝された「電動キックボード」のタイヤ外径はこの手のものとしては大きい方だと思いますが、それでもかなり小さいですね。それでも、タイヤは空気入りのようですし、前サスペンションも一応装着されているので、この手のものとしてはマシな方でしょうか。
ただ、「ホイールサイズ10インチ」といえば金属製のホイールのサイズを指し、タイヤ外径ではないと思うのですが。

ハイオクのオクタン価を計測したら「ガソリンスタンドによってこんなに違う…ヤバいゼ」オクタン価Gメンもビックリ!【その2】 | clicccar.com
仕様したオクタン価テスターはこちらの製品のようです。
ガソリン/軽油分析計 SX-150 | 計測機器販売なら|測定キューブ (sokutei-cube.com)
本来、オクタン価はCFRエンジンを使用して測定するものです。JISはこちら。
JISK2280-1:2018 石油製品-オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方-第1部:リサーチ法オクタン価 (kikakurui.com)
これを公定法とします。
測定装置の例はこちら
オクタン価測定装置 - 丸和物産株式会社 (maruwabussan.co.jp)
つまり、公定法以外の測定法による測定結果は、公定法で測定することを前提に定められた基準と直接比較することはできません。
上のオクタン価テスターはフーリエ変換赤外分光光度法により種々の成分含有率を測定し、各成分のオクタン価を乗じてオクタン価を計算しているようですが、計算結果が公定法とどの程度の相関があるのかはわかりません。ガソリンのように多くの種類の炭化水素からなる液体のすべての成分を正しく定量できるものでしょうか?
また、機器の校正は行えているのでしょうか?
そもそも、当該製品は信頼に足るものなのでしょうか?
記事を書かれた方が「どんな機器であっても、機器で測定→正しい」という考えなので、「ハイオクの測定結果が低い→石油会社がおかしい」、「レギュラーガソリンの測定結果がハイオクに近い値→すごい!」で終わってしまっているのが残念です。さらにいろいろ調べられることが期待されます。
例えば、オクタン価既知の燃料成分の試薬(複数種)を混合して、そのオクタン価を当該オクタン価テスターで測定してみるとか。これで十分という訳ではありませんが。
・・・
ところで、オクタン価は確かにノッキングの起きにくさを示すものですが、あくまでCFRエンジンを用いた一定の運転条件によるものです。その運転条件にリサーチ法とモーター法がありますが、
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リサーチ法 |
モーター法 |
イソオクタン(2,2,4-トリメチルペンタン) |
100 |
100 |
シクロペンタン |
101.3 |
85.0 |
(出典:ja (jst.go.jp))
というように、この2つの測定条件ですらオクタン価に大きな差が出ることがあります。ですから、実際の車のエンジンの構造等、そして運転条件によっては、オクタン価とノッキングの起きにくさが一致しないこと、例えばリサーチ法オクタン価96の燃料の方が同97の燃料よりノッキングが起きにくい、というようなことがあっても不思議ではありません。
だからこそ1980年代、ホンダがターボF1で、トルエン84%などという燃料を用いたのです。
記事にあるようなGRヤリス(1.6リッターターボ)エンジンをチューニングして過給圧を上げたようなエンジンでは、オクタン価だけでなくトルエン含有率もノッキングの起きにくさに影響するのかもしれません。
さて、シェル・ハイオクのトルエン含有率は25%とされています。これは平均値でしょう。
shellvpower.pdf (idemitsu.com)
2021年5月時点での業界平均値も25%です。
製油所・油槽所等における (paj.gr.jp)
ただ、以前の平均値はもっと低かったようですね。2001年当時は20.8%だったようです。
000008612.pdf (nite.go.jp)
また、これらは「平均値」ですから、製油所、製造時期、季節によってトルエン含有量に差があることは十分考えられます。
そして、トルエン含有率の高い燃料があるエンジンに適していたとしても、他のエンジン、例えばマツダ・ロードスター1.5リッター自然吸気エンジをチューニングアップしたエンジンに適しているとは限らないのです。
