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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

銅製の調理器具



朝食後吐き気に襲われた女性 残りものの味噌汁を飲んだせいかと思っていたら…原因は "鍋" にあった?! (msn.com)


記事中で
「食品衛生法では、銅を使った調理器具や食器などは、別の金属でメッキを施し、食品が銅と直接触れる事がないよう、規制されている。」

「銅鍋はメッキが施されたものを使ってください。」

とあります。

 食品衛生法に基づく規格基準では
「器具は,銅若しくは鉛又はこれらの合金が削り取られるおそれのある構造であつてはならない。」

「銅製又は銅合金製の器具及び容器包装は,その食品に接触する部分を全面スズメッキ又は銀メッキその他衛生上危害を生ずるおそれのない処置を施さなければならない。ただし,固有の光沢を有し,かつ,さびを有しないものは,この限りでない。」

とされていますので、条件付きで銅製調理器具の食品接触部分のメッキは必要ないことになります。

「銅鍋はメッキが施されたものを使ってください」というより

(1)銅鍋はメッキが施されたものを使い、メッキが傷まないように管理すること。例えばスチールたわしで洗わないことなどに気を付ける。

(2)食品接触部分に錫メッキが施されていない銅鍋を使用する際
〇銅鍋を洗う際にスチールたわし等を使うと、食品接触部分に傷が付きやすいので、柔らかいスポンジ等を使用すること。
 傷が付くと表面積が増え銅溶出量が増大しますし、傷から銅の細かい破片がはがれやすくなることが考えられます。

〇調理済食品を銅鍋内に保存しないこと。

ことが大事だと思います。

 これは素人の私見ですが、焼き物、炒め物ですと、熱伝導性のいい銅製調理器具であれば焼きむら等が生じにくいので、その価値が高いと思いますが、鍋料理ですと液体を加熱しますから銅鍋の価値はそれほどではないと思います。熱伝導性がいいので熱効率は高いとは思いますが。
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電気自動車のヒーター

低位発熱量(LHV)と高位発熱量(HHV)が区別されていない提言?

を9月24日に書いたのですが、その時に引用した産業技術総合研究所の櫻井氏のtwitterの記事は、その後に大幅に修正されました。

 水素発熱量:高位発熱量
 発電効率:低位発熱量

で計算するというミスも修正され、低位発熱量ベースで統一されています。その結果、「水素を自動車に利用するならFCV(燃料電池車)ではなく、ガスタービンCC(コンバインドサイクル)で発電しEV(電気自動車)で利用した方が高効率」という結論も「同じくらい」に修正されました。

 現在の櫻井氏のtiwtter。
Keiichiro SAKURAIさんはTwitterを使っています 「水素1kg=33.3kWh(LHV) (33.3-5)/33.3=85% 402x1.6/5.6x0.85= 輸入水素1kgあたり98km走れる。 留意点:輸入からタンク充填までの損失・消費電力の見積もりが大雑把。 (もっと良いデータがあれば、このコメントにぶら下げます)」 / Twitter

 で、次のようにも書いています。
「なお水素を発電所で電力に変換するなら、熱も同時に利用して、さらに全体の効率を上げることも可能です。車ですと、冬期に暖房に利用するぐらいになります。」

 「ぐらい」ということですから、

「なお水素を発電所で電力に変換するなら、熱も同時に利用して、さらに全体の効率を上げる」

の方が

「車ですと、冬期に暖房に利用するぐらい」

より効果がある、という櫻井氏の意識が見えるように思います。


 さて、電気自動車の暖房=ヒーターについて、こちら
三菱i-MiEVの性能評価と効果的な活用策 (chuden.co.jp)
では三菱自動車のiMievの市街地実走行時航続距離を

空調未使用   約160km
クーラー使用時 約120km
ヒーター使用時 約80km

としています。この数値の元データは三菱自動車の資料です。

 FCVではFC作動後にはFCの廃熱をヒーターとして利用できますが、EVでは電気ヒーターを使用するため、これが電力を消費し、航続距離が大幅に低下するのです。また、低温になると、電池の性能が低下することも影響しているでしょう。
 もちろん、どの程度ヒーターを使用するかは気温等によります。

 仮にヒーターを使用する期間を年間3か月とすると、航続距離は年間平均

 (160×3+80)/4=140km

となり、

140/160=0.875 

 年間平均では航続距離が12.5%低下することになります。

 さて、櫻井氏のtwitterの計算ではGTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル)の発電効率を60%と50%(何れもLHV:低位発熱量ベース)で計算していますから、ガスタービンの廃熱は蒸気タービンの熱源になっており、排気ガス、排水の温度は100℃以下になっています。
100906325.pdf (nedo.go.jp)

 この排気ガス、排水の廃熱を近隣の工場等で利用できればいいのですが、100℃以下の熱源を利用できる需要には限りがあります。
 
 低温熱源から発電する方法として、バイナリー発電、熱電対等がありますが、発電効率60(50)%のGTCCの損失:40%(50%)からどの程度の電気エネルギーを回収できるものでしょうか?


 電気自動車の電気ヒーター(ヒートポンプではない)利用による航続距離低下に対抗するためには、GTCCの発電効率60%を

60/0.875=68.6%

まで高める必要がありますが、GTCCの廃熱利用でそこまで高められるのなら、とっくの昔に行われているように思います。


 なお、 電気自動車でヒーター熱源にヒートポンプを使用するものもあり、この場合はヒーター使用時の電力消費をかなり抑制することができます。ただし、ヒートポンプのCOP(成績係数:発生熱量/消費電力)は外気温に大きく左右され、低温になればなるほど低下することに注意が必要です。



低位発熱量(LHV)と高位発熱量(HHV)が区別されていない提言?(10/3追記)

 以下の記事の前に、低位発熱量(LHV)と高位発熱量(HHV)についてはこちら。
発熱量 - Wikipedia
・・・・・・・
産業総合研究所・櫻井啓一郎氏の

Keiichiro SAKURAIさんはTwitterを使っています 「水素1kg=33.3kWh(LHV) (33.3-5)/33.3=85% 402x1.6/5.6x0.85= 輸入水素1kgあたり98km走れる。 留意点:輸入からタンク充填までの損失・消費電力の見積もりが大雑把。 (もっと良いデータがあれば、このコメントにぶら下げます)」 / Twitter


で、水素を自動車に利用するならFCV(燃料電池車)ではなく、ガスタービンCC(コンバインドサイクル)で発電しEV(電気自動車)で利用した方が高効率だと主張されています。
(注:いつの間にか元記事が修正されており、この主張も修正されています)


 で、ガスタービンCCが高発電効率である根拠として、こちらの資料のP20を示しています。
アンモニア燃料システム状況報告 (pref.aichi.jp)

 P20の資料はこれを指すのでしょう。三菱パワーの製品です。

 「GT」はガスタービン単体の発電出力で、CCはコンバインドサイクル(GT+排熱利用蒸気タービン)発電出力です。

 さて、19頁に発電プラントの出力と発電効率の関係について、GTW 2014 Gas Turbine Handbookから作成した図が示されています。

 縦軸のEfficiencyはLHVによるものです。20頁の表で示された製品の発電効率はこれを少し上回る程度ですので、20頁の表の発電効率もLHVによるものでしょう。
 実際、三菱パワーのウエブサイトでは、はっきりLHV基準と書いてあります。
三菱パワー株式会社 | M701J シリーズ (mhi.com)
 発電効率は高位発熱量基準でなく低位発熱量基準で示した方が高くなります。

 さて、twitterでは、水素の発熱量1kg=39.4kWhとしています。

 水素の発熱量について、こちら
☐ 文献の整理 (jari.or.jp)
では、

LHV:120MJ/㎏ HHV:142MJ/㎏
となっています。MJをkWhに換算すると
LHV:33.3kWh/㎏ HHV:39.4kWh/㎏
になります。ですから、twitterの水素発熱量は高位発熱量です。

 twitterの記事は、水素のエネルギーを高位発熱量で示したのに、発電効率は低位発熱量ベースで示しているのです。

 twitterでは
FCV
 115km走行/充填水素1kg(輸送・貯蔵・充填等の損失は?)
EV ModelS LR
 147km走行/輸入水素1kg

ですが、水素発熱量を低位発熱量にして計算し直すと、
 147×33.3/39.4=124km/kgになり、FCVとの差は小さくなります。ここまで差が小さくなると、発電所の部分負荷時の発電効率低下、負荷変動そのものに消費されるエネルギー、急速充電時の充電効率の低下、走行時の気温変化による燃料電池、蓄電池の効率変化等々はもちろん、自動車の生産に消費されるエネルギーも十分考慮する必要があるでしょう。
 
 まあ、高位発熱量と低位発熱量の区別という基本が押えられていない提言は無視するに限ります。

(10月3日追記)
 いつの間にか、元のtwtterの記事が大きく修正されていますね。水素の発熱量もLHVで計算し直されています。

 元記事と同じ計算過程はこちらに残っています。
https://twitter.com/kei_sakurai/status/1440311949217046535


運行管理

NHKニュースさんはTwitterを使っています 「5月16日、静岡県内を時速およそ150キロで走行していた東海道新幹線で運転士がトイレに行くために運転室から一時、離れていたことがわかりました。JR東海は運転士の処分を検討するとともに再発防止を徹底するとしています。 https://t.co/G40kjEAuVE #nhk_video https://t.co/0nuOhTT4Qi」 / Twitter
 

 電車だけに「うんこう」管理は大変ですね。私も乗客として「うんこう」管理に失敗しそうになったことがありますし、「うんこう」管理に失敗した例に遭遇したことも。車内ではなく駅構内でしたが。

工業製品

「文化とは工業製品みたく、今日明日「ポン」と出来るものでは無い。歴史と伝統が重層的に積み重なって出来るのが文化。昨今、所謂”性風俗産業”を敵視するのが女性の味方、即ちフェミニストの証であるという「名誉紳士男性」が跋扈している。私からすると文化を解せず、また心底では職業差別主者と思う。」 / Twitter

工業製品を引き合いに出すから説得力のない文になっていると思います。というか、私は工業製品も一つの文化だと思います。



工業製品とは文化みたく、今日明日「ポン」と出来るものではない。歴史と伝統が重層的に積み重なって出来るのが(まともな)工業製品。昨今、所謂”プラスチック”を敵視するのが環境の味方、即ち環境保護主義者であるという「名誉環境大臣」が跋扈している。私からすると工業製品を理解せず、また心底では〇〇と思う。

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