忍者ブログ

JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

ロードスターSに対する990Sの軽量化

 990Sが初公開された昨年10月24日のファンミーティングの記事では、ホイール3.2㎏、ブレーキ700g軽量化としています。
マツダ、最軽量ロードスター「990S」に搭載された新技術「車両姿勢安定化制御」とは? 斎藤開発主査が解説 - Car Watch (impress.co.jp)
「ホイールを純正よりも1本あたり800gほど軽いレイズ製に変更。4本で合計3.2Kgの軽量化を実現。さらに、ブレーキまわりではフロントにブレンボ製キャリパーを採用しつつ、リアはフロントの制動力アップに合わせてローターを1サイズアップするなど、重量が増加しているように思いがちだが、純正のフロントキャリパーが鉄製なのに対してブレンボはアルミ製となるため、前後ブレーキで合計700gの軽量化を達成していることも明かされた」

 
 前後輪ともディスクが大径化されているので、ディスクだけなら前後輪共に重量増で、
前輪のみブレンボキャリパーで軽量化していることになります。


 で、4輪のホイールとブレーキで3.9㎏、1輪あたり平均0.975㎏の軽量化になります。
あくまで「平均」です。

 ファンミーティング時の開発主査の齋藤氏のインタビューでは

「レイズさんのホイールとブレンボのブレーキを履くことによって1タイヤあたり1キロの軽量化を、ばね下の重量を1キロ軽量化することができた」と語っており、この「0.975㎏」と符合します。

 12月16日の正式発表までの2カ月弱の間に仕様変更があったとも考えにくいので、私は「ホイールとブレーキで4輪あたり3.9kg」が正しいと思ったのですが・・・


 「700g」の記事は他にもありますが、何れも2021年12月前後の記事です。
 ところが、今年2月以降の記事では「700g」が見当たらなくなります。
 マツダの記者配布資料が「700g」について触れていないのは間違いないと思われますが、ライター氏の「大径ディスク+ブレンボ前キャリパー」の評価が二通りあるのは、どう考えたらいいのでしょうか。どちらかが間違えている? どちらも間違えている?

今年2月以降の記事の例

(1)ディスクローター+ブレンボキャリパーで重量増


「ホイール1本辺り約800kgで合計3.2kg軽量化(原文のまま) ただしブレンボブレーキ分重くなり実質2~3kg軽量化」
だそうです。

 こちらでも似たようなことを書かれています。
【マツダ ロードスター 990S 新型試乗】同じ990kgでも「S」とは違う!走りへのこだわり…諸星陽一 | レスポンス(Response.jp)
「フロントにブレンボキャリパーと大型ローター、リヤブレーキはキャリパーサイズは同一だがローター径をアップしている。この状態で重量増となっているのだが、ホイールをレイズの鍛造タイプに変更することで1本あたり800g、3本で3.2kgの軽量化するなどして、トレードオフとしている」

(2)ディスクローター+ブレンボキャリパーは重量維持
 
ナビもねえ!特別なロードスター990Sにオプションが付けられない理由(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース
「ロードスターのなかでも最も軽量シンプルな「S」をベースに、レイズの軽量アルミホイールとブレンボのブレーキキャリパーを装着。バネ下重量(タイヤやブレーキの重さ)を合計3.2㎏軽量化。ロードスターの美点をより強調した軽量グレードなのです!」

マツダ・ロードスター990S(FR/6MT)【試乗記】 達観が生んだ傑作 - webCG
「ホイールの重量はSの標準仕様に対して一本当たり800g、計3.2kgのバネ下重量軽減を達成した~ブレンボ製対向4ピストンキャリパーと15インチディスクを採用。こちらはディスクの重量増をキャリパーのアルミボディーが相殺するかたちで標準ブレーキシステムとの差をほぼゼロとしている」

PR

ロードスター990Sの車重

 この動画


 コメント欄の「初っ端から間違ってます。1010kgが最軽量だったというのは間違いでSグレードは元々990kgでしたよ。」のとおりです。
 
 これに対する返信
「あら、そうでしたか? ND型でか990kgもですか?  開発担当者から言質をとっています。では、マツダの発表が間違えですね」

 マツダの公表資料が間違えているはずはないし、口頭説明が間違っていたとも思えません。
おそらく「990SがND史上最軽量でカタログ値が990kg」だけで「他は1000kg以上」と脳内変換したのでしょう。NDロードスター発売から6年以上も経ってもSが990kgだったことも知らなかったし、コメントされた後も配布資料、カタログを確認していません。みっともないですね。
 
 動画の「軽量化はいい」に絞ったコメントもそんなわけで全く説得力がありません。

マツダ ロードスター990S

 2016年型ロードスターSの定期点検(6年)に行きましたが、990Sを勧められて・・・2016年型ロードスターSの査定を受けたところ、購入から6年経っても当時の新車価格の半分になっていませんでした。当時249.5万円でしたが、125万円以上の査定。

 仮に250万円の車を13年乗るとすると、1年あたり19.23万円。6年乗ったから
 250ー6×19.23=134.6万円
だったら元がとれるかなと思いましたが、それ以上の査定でした。990Sの値引き相当分が含まれているとは思いますが。
 悩ましいな。

ポーポイジング

今年のF-1の記事で、「ポーポイジング」をよく見ます。私はこの用語をこの本で知りました。
Amazon.co.jp: ターボ時代のF1 : 中村良夫, ニキ・ラウダ: Japanese Books
 
 で、英和辞典を調べて「ポーパシング」の方が適切かなあと思ったのを記憶しています。

 次の動画では「ポーパシング」に聞こえます。

What is Porpoising and Why is it Happening? - YouTube 20秒くらい

What on Earth is "Porpoising"?! | F1 Pre-Season 2022 - YouTube 冒頭

ただ、英語人でもポーポイジングと言う人もいるようですね。「ポイジング」は聞き取りにくいとは思いますが。

「かなりキャリア長いテスパイさん(米海軍)が「ポーポイズ」と発音するのを聞いた覚えある」

ポーポイジング - Twitter検索 / Twitter




トヨタ GRヤリスの燃料

 日本で販売されているGRヤリスRZの最高出力は200kW(272PS)、最大トルクは370Nm(37.7kgf・m)で、燃料は無鉛プレミアムガソリンが指定されています。
 日本で無鉛プレミアムガソリンが指定されている車両の中にはRON(リサーチオクタン価)98以上ではなく95以上が要求オクタン価のものが少なくないのですが、GRヤリスRZの場合はRON98以上が要求されているようです。

 イギリスで市販されるGRヤリスは
要求オクタン価95
最高出力 192kW(257bhp)
最大トルク 360Nm
All New Toyota GR Yaris Performance | Toyota UK
 この257bhpはヤードポンド法馬力で、メートル法馬力では261PSになります。

 日本国内のGRヤリスより最高出力、最大トルク共に低くなっています


 燃費はトヨタフランスのサイトからすると8.2L/100kmでしょう。トヨタフランスでのGRヤリスの出力等はトヨタUKのサイトと同じです。
Toyota GR Yaris Pack Premium 3 Portes | Née du WRC.

   一方、オーストラリアのGRヤリスの最高出力、最大トルクは日本仕様と同じで、要求オクタン価98、燃費7.6L/100kmです。
gr-yaris-spec-table-april2021.pdf (toyota.com.au)

 つまり
オクタン価 最高出力kW  最大トルクNm
98       200       370
95       192       360

 日本・オーストラリア仕様とイギリス・フランス仕様とでセッティングが異なるのか、燃料を変更するだけで自動的に調整されるのかはわかりません。おそらく後者だと思いますが。

 また、燃費測定法がフランスとオーストラリアで同じなのか分りませんが、仮に同じだとするとオクタン価98→95で(燃料体積当たりの走行距離)燃費が7%悪化することになります(7.6/8.2=0.927)。



カレンダー

08 2025/09 10
S M T W T F S
1 3 4 6
7 8 9 10 11 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

[08/23 野田]
[02/01 Kuboi]
[01/19 野田]
[01/18 Kuboi]
[01/16 野田]
[01/16 野田]
[01/14 Kuboi]
[01/13 野田]
[01/13 Kuboi]
[01/13 野田]

最新記事

最新TB

プロフィール

HN:
野田健一
性別:
男性

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

カウンター

アクセス解析