レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
https://jfrmc.tou3.com/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%8075%E5%BA%A6v%E5%9E%8B3%E6%B0%97%E7%AD%92
で書いたように3気筒エンジンの1次慣性力を釣り合わせるためには、各気筒の慣性力の向きを120度間隔に配置するしかありません。
下図は直列3気筒の模式図で、太い線が各気筒のクランクピンの向き、矢印が各気筒の1次慣性力の不釣合いの向きです。
これを横から見ると
V型3気筒の1次慣性力を釣り合わせるためには、例えば下図のように後バンク(1気筒)の1次慣性力の不釣合いが緑矢印の向きになるようにクランクピンを配置すればよいのです。
横から見ると次のとおり。2桁の数字は角度です。
この点火サイクルは次の4とおりになります。
なお、緑と赤を入れ替えたレイアウトの可能性もあり、その場合、点火順序は変わりますが、点火間隔は上の4種類と同じです。
ただ、前回書いたようにクランクシャフトで1次慣性力が釣り合っていない可能性もあるので、A~D以外の点火間隔が正解である可能性は十分あります。