「富士スピードウェイ 最初の40年 1963-2003」(三木書房2005)174頁に次のように書かれています。
「1974年夏の30度バンク廃止によって、富士スピードウェイのコースは右回り4.3kmコース一本に統一された。F1GP招致の際に改めて一周距離を測定したところ、4.359kmであることが判明した」
巻末の記録表を見ると、1976年10月10日の富士マスターズ250kmまでは4.3km、10月24日の「F1世界選手権 in Japan」(これが正式名称)以降は4.359kmになっています。
また、「富士スピードウェイ50年のあゆみ」(2016富士スピードウェイ)の記録集でも同様です。
しかし、1967年日本GP(二輪)を伝えるモーターサイクリスト誌1967-12、オートバイ誌1967-12、そしてライディングNo30(MFJ機関誌)では一周4.359kmとなっていますし、レース距離、平均速度も4.359kmで計算されています。
ですから、元々4.359kmだったが、1968年以降、富士スピードウェイ側が何等かの理由、気まぐれで4.3kmと公表していただけでないか、というのが私の考えです。
そして、記事の「測定したところ」は
〇再測定したが、やはり4.359kmだった
〇実際は測定していない
の何れかではないかと思います。
なお、4.359kmだったのは1983年までで、1984年シーズン以降、何回か変更されました。
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