(2) けんたろ| 知識図解 on X: "小3の息子の算数のテスト。なんで×なるかホンマ理解できへん。。 https://t.co/d9Npa1iPfD" / X
私は、小3なら8でも8.0でもどっちでもいい派です。
ただ、「8」派の意見にある
〇学校で教えられたとおりやるのが正解
〇これは算数であって科学ではない。
という考え方は、算数が社会で何の役に立つか、なぜ算数を学ぶ必要があるか、の否定だと思います。
(2) ときパパ_ヨの中の人 on X: "8.1 には明確にならない意味が、8.0 では明確な意味を持ってしまう。例えば四捨五入している場合、7.95〜8.04 を含むという意味になります。" / X
という意見は、「小学3年生は知る必要はない。自分勝手に勉強するな」と言っているように思えます。
ところで、有効数字について、市立神戸高専では次のように説明しています。
append-1-2.pdf
私が大昔に習ったことも同じだった記憶です。
この中の
有効数字48と表わした量 a は次のことを意味する。 47.5 ≦ a < 48.5
を覚えている人は多いようですが、
例えば最小目盛りが1mmの物差しで長さを測るなら、0.1mmまで読みとる。
ただし、アナログ表示でも、特に指針を使ったメーターなどでは、そのメーターの感度を確かめ、その感度の桁までを有効数字とする。
しかし、測定器の感度が高いからといって、測るものによっては、値が非常にゆらいで、測定器の感度いっぱいまで有効とは考えられない場合もあるので、こんなときは、最終結果を出す段階で、どの桁数まで意味があるか、実験条件に応じて判断し直す必要がある。有効数字は最小桁に誤差、あいまいさが含まれる。
を(特に下線部)覚えている人は少なくないように思います。
ホンダNR750(市販車)の開発について、元ホンダの山中勲氏は著書(ホンダ・フラッグシップバイク開発物語)の中で
「このマシンはレースに勝つために考案され、熟成されてきたエンジンをベースとして~」
「750㏄の排気量でありながら若干の改造をすれば160psを発揮することはテストにより確認していた。エンジンの性能の高さを表現する方法として、リッターあたり出力で評価することがある。市販車エンジンにおける当時の実力としてはリッターあたり150psが限界と考えられていた。この計算を行うとNRは160ps/0.75=213ps/lとなり、当時の限界を1.4倍も超えていたことになるのだから、いかに構造的に優れていることがわかる」
「限界を1.4倍も超えていた」ら、その値は限界の2.4倍になるのでは? 「限界の1.4倍に達していた」か「限界の1.4倍を超えていた」(213/150=1.42で1.4を超えているため)の方がよいと思います。
さて、出力=回転数×トルクですが、回転数限界は気筒あたり排気量に大きく左右されます。レーシングエンジンで高出力を得るために多気筒化(気筒あたり排気量減少)が検討されるのはこのためです。
ですから、複数のエンジンの性能を比較するのに、気筒あたり排気量を揃えずにリッター当たり出力を比較しても無意味です。当時の4ストローク250㏄4気筒の市販車は4メーカーとも45ps(自主規制値)だった記憶ですが、このリッターあたり出力は180psですので、山中氏の評価方法では「NR750より構造的に優れている」ことになります。