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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

小型救助車

配備の小型救助車、初動入れず 移送苦慮、広域応援に課題:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)


 メーカーのウェブサイトです。

小型オフロード消防車 Red Ladybug|消防車|株式会社モリタ (morita119.jp)


 公道も走れますが大型特殊免許が必要です。また左ハンドルです。

もはやサンダーバード(国際救助隊)か! 消防車開発の“モリタ”がすごい|Motor-Fan[モーターファン]

 ベースとなったカワサキのATVとスズキの軽トラの諸元です。



 確かにオフロードの走破性は軽トラより上でしょうが、軽トラと比べると小回りが少し効かず長距離移動も困難なので機能を発揮する場面が限られるということかな。

   

 

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デンソーの燃料ポンプ

デンソー 前代未聞の燃料ポンプ不具合が引き起こした大量リコールの影響(Auto Prove) | 自動車情報・ニュース - carview! (yahoo.co.jp)

 記事中に「その2.5mpa程度の低圧力でガソリンがエンジン側に圧送されるのだ」とあります。

 mpaという単位はありません。こういう誤りがあると記事全体の信頼性が損なわれますね。単位が間違っているのか、数字が間違っているのか・・・

 2.5mPa ≒0.000025気圧

 2.5Pa≒0.025気圧

 2.5MPa≒25気圧

ですが、2.5Paですと燃料タンクとエンジンの高低差による圧力にすら達しませんね。

 ところで、私の990Sは対象外のようです。

デミオ/MAZDA2、アクセラ/MAZDA3、CX-3、CX-5、CX-8、その他5車種のリコールについて|リコール・サービスキャンペーン等情報







50㏄スーパーチャージャー

「3000万円の原付き」が世界最速を更新! 4年連続1000万円損失の"悪夢"を乗り越えた男の執念(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース



「エンジンにただSCを取り付けるだけなら簡単です。ところが50ccエンジンでは、せっかく取り付けてもパワーアップしないんですよ」
「SCを回すためにエンジンの力を最低でも3馬力(ps)ほど必ず使うからです。しかし、カブの50ccエンジンはたった3.8psしかない。残りの0.8psだけじゃ自転車より遅くなっちゃう(笑)。」

 0.8PSをスーパーチャージャーでパワーアップすると考えているようです。万事この調子ですね。
 

 私なら次のように考えます。

 カブ50の最高出力 3.8PS

 これはエンジン内部フリクション(摩擦損失)によって減じられた後の出力で、フリクションによって減じられる前は4.5PS程度とします。

 これに1kgf/cm2の過給をします。大気圧を1kgf/cm2とすると吸気の圧力は2kgf/cm2になります。

 出力は吸気量に比例するとすると

 フリクションに減じられる前の出力は9PSになり

 これからフリクション0.7PSとスーパーチャージャー駆動損失3PSを引くと

 5.3PSになり39%の出力向上です。

 実際はこんなに単純な話ではありませんが、基本的なことということでご理解ください。

 

メタノールは(航空用燃料として)高空で有利?

(5) naga on X: "メタノールみたいな含酸素燃料ってオクタン価高いし酸素含んでるからガソリンと比べて酸素少なくて済むから高空では有利だよねって話したら、知らんヤツ割り込んで来て酸素分子1個しかねーじゃんwって言われたんで質量比だと半分だけどな!って返したらブロックされた事あったな~" / X (twitter.com)


 メタノールはメタンを酸化(電子を奪う)した形ですので、燃焼に必要な酸素が少なくて済む分だけ発熱量も減少しています。モル当たり801→644kJ/molぐらいです。


JFRMCブログ 出力は燃料の発熱量に比例する? (tou3.com)

の計算方法で計算した混合気1モル当たりの発熱量kJは
メタン     72.8
イソオクタン  80.6
トルエン    81.2 
エタノール   77.3 
メタノール   75.8

ぐらいですので、普通のガソリン成分より不利になります。仮に「メタノールは高空で有利」が正しいなら、別の理由があるはずです。



出力は燃料の発熱量に比例する?

『ハイオク車にレギュラーガソリンを入れたらどうなりますか?』 ホンダ インスパイア のみんなの質問 (yahoo.co.jp)

「ハイオクガソリンは、レギュラーとは異なる成分のため、発熱量がわずかに大きくなっています。レギュラーガソリン 34.5 MJ/L (低位発熱量では、32.8MJ/L)ハイオクガソリン 35.1 MJ/L (低位発熱量では、33.3MJ/L)出典は、資源エネルギー庁が作成したデータ(エネルギー源別標準発熱量(平成19年5月25日改訂)です。つまり 1.7% ハイオクの方が、出力が大きくなります。」

 さて、2018年版の標準発熱量は

エネルギー源別標準発熱量(2018年度改訂)の解説 (meti.go.jp)

プレミアム 31.8MJ/L  42.51MJ/kg
レギュラー 31.25MJ/L  43.1MJ/kg

 リッター当たり発熱量はプレミアム>レギュラーですが、kg当たり発熱量はレギュラー>プレミアムです。

 リッター当たり燃費ならリッター当たり発熱量に関係すると考えるのが自然ですが、ライター氏はなぜ出力がkg当たりではなくリッター当たり発熱量に関係すると考えたのでしょう? というか、リッター当たりもkg当たりも関係ありません。発熱量は吸気体積当たりで考えるべきです。



 燃料をエンジン内部に入れても空気(中の酸素)がなければ熱エネルギーになりません。エンジン排気量が大きいとトルクが大きくなるのは、エンジンという吸気ポンプに吸い込まれる空気量が多くなるからです。ただし、燃料も気体の形でエンジン内部に入るなら、その分だけ空気量が減ります。

 仮に、エンジン内部に入る前に燃料と空気が混合されているとします。

 メタンとイソオクタンの酸化反応式、発熱量(kJ/mol、低位発熱量)は次の通りとします。

メタン CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O + 801kJ
イソオクタン C8H18 + 12.5O2 → 8CO2 + 9H2O + 5120kJ

 仮に空気組成を酸素20%、窒素80%とし、反応にほとんど関係しない窒素を式に加えると

メタン 
CH4 + 2O2 +8N2 → CO2 + 2H2O + 8N2 + 801kJ (総モル数は11→11(変化なし))

イソオクタン 
C8H18 + 12.5O2 + 50N2 → 8CO2 + 9H2O + 50N2 + 5100kJ (総モル数は63.5→67)

ですから、混合気1モル当たりの発熱量(kJ/mol)は

メタン     801/11 = 72.8
イソオクタン  5120/63.5 = 80.6

 気体の温度、圧力が一定なら体積はモル数に比例しますので、吸気体積当たりの発熱量はこの数字に比例します。実際には、イソオクタンはかなりの割合で液体のまま燃焼室に入りますので、イソオクタンの吸気体積当たり発熱量はこれより大きくなります。
 
 天然ガス(主成分はメタン)を使用する自然吸気エンジンの出力が低い理由がある程度理解できると思います。

 この計算を(プレミアムガソリンに25%含まれる)トルエン、そしてエタノール、水素について行うと発熱量(kJ/吸気モル数)、モル数変化は

トルエン 81.2 (46→47)
エタノール 77.3 (16→17)
水素 68.3 (3.5→3)

 水素エンジンの出力が小さいことがわかります。

 ところで、イソオクタンの酸化反応では分子数が63.5→67と5.5%増加し、これは圧力上昇の方向ですが、一方で加熱すべき分子数の増加(温度低下の方向)でもあります。


 逆なのが水素で、反応後に分子数が14.3%減少します。


 このような分子数の変化、さらには排ガス中の各成分の比熱、比熱比、燃料気化熱を始め、多くの要素がトルク(回転数を乗じて出力)に影響します。ですから、イソオクタン、トルエン、エタノールについては、本計算結果ぐらいの差だけではトルクがどうなるかは分かりません。


 なお、文献により発熱量の数値が変わるので、上の計算は「燃料の体積当たりの発熱量で出力を議論することは無意味」を説明するための参考程度としてください。


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