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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

RACERS Vol.76  TZ500

明日、発売です。こういう本(ムック)は通販ではなく本屋で買っています。

 アマゾンで記事のごく一部を読むことが出来ます。

 50頁に「~木下さんが、国際A級500に転向したのはTZ500が発売された’80年だ」とありますが、1980年は国際A級750㏄で、ヤマハTZ750も走っていました。国際A級500㏄になるのは1981年。
「この’80年、木下さんは序盤に2連勝して~続く中盤の3戦ではレースを欠場し、さらに終盤の2戦も欠場~」ですが、中盤欠場したのは2戦です。3戦予定されていましたが、1戦は出場者が少なくレース不成立でした。



  2連勝したレースのうち2戦目の鈴鹿は、接戦の末にスズキXR34に乗る河崎裕之を退けての優勝したレースでした。このレースに限らず、1980年の全日本選手権はTZ500によって席巻されたのですが・・・
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RACERS Volume 75

  昨日、買いました。'94-'99 ホンダNSR500特集です。これらのマシンが走っていたのは30年程前のことになるのですね。あの頃の鈴鹿サーキットの風景が懐かしいです。

 1994~99の6年間、ホンダが500㏄タイトル(個人、メーカー)を獲得しましたが、日本GPに限ると、94、95、96、99は勝てていません。このあたりが面白いところです。

 今回の記事で気になったのは53頁の排気管のリキッドインジェクション(水噴射)の説明です。

「排気ポート直後の排気チャンバー内に噴射した水によって排気温度を下げ、排気脈動の反射波の速度を速める目的を持っている」
反射波が速くなった、排気ポートから漏れ出た混合気をシリンダー内に押し戻す作用が向上するため、特に脈動効果による排ガスの押し戻し(カデナシー効果)が弱い、低中回転での充填効率がアップして~」

 
 反射波の速度=音速で、音速は温度低下で遅くなります。常識です。

 また、ライター氏は

 反射波=気体の連続流

と理解しているのでしょうか?


 仮に2ストロークエンジンの最大トルク発生時に排気ポートが2.5ms(ミリ秒)開いていて、充填効率が最大になるとします。
 回転数を1/2にすると排気ポート開口時間は5msになり、排気チャンバーの反射波が排気ポートに到達するのが早すぎ、新気の流出を防ぐどころか燃焼室からの排ガスの排出を妨げてしまいます。

 で、水噴射によって反射波の速度(m/s(メートル毎秒))を下げ、反射波到達時期を適正にしようというものです。


 ホンダの技術者がおかしな説明をしたとは思えません。ライター氏が説明を理解できなかっただけと信じたいです。


RACERS Volume 70

 ブログで書いていた記事をまとめ、加筆しました。

RACERS Volume 70 (ganriki.net)

 

RACERS Volume 70

 これは公開校正ではありません。

 68頁に、ホンダの宮腰氏によるRC165のコンロッド長の設定について


「1955年にF-1で活躍したメルセデスベンツW196Sのコンロッドレシオ3.8を参考にし~」

とあります。

 ところが「勝利のエンジン50選」(カール・ルドヴィクセン、二玄社2004)では、1955年のメルセデス・ベンツF-1エンジンのコンロッドレシオを4.0としています。

 また、F-1カーはW196R(エンジンはM196R)で、W196S(エンジンM196S)は3リッタースポーツカー(ルマン24時間レース等を走る)ですので、宮腰氏の言う「W196S」はF-1ではなくスポーツカーのはずです。

 各エンジンのボア×ストロークは
M196R 76×68.8 mm
M196S 78×78 mm

 69頁右上の図の説明に「~M196のエンジンは~2496㏄~先進的エンジンだった」とありますから、この図はM196Rということになります。

 しかし、図を拡大してみると

ボア(黄線)とストローク(赤線✖2)が同じに見えますので、本図のエンジンはM196Sのものと思われますし、同様に図ではコンロッドレシオ(白線/赤線)=3.8あたりに見えます。


 このようなことから、宮腰氏がF-1エンジンと思っていたコンロッドレシオはスポーツカーエンジンのものの可能性が高いと思われます。

 ところで、「先進的エンジン」とは他者の先駆けになるエンジンだと思いますが、他社が採用しないようなメカニズムのエンジンが先進的なエンジンなのでしょうか?





 

情熱のロードレース Vol.9 『シン・モリワキブック』の回収


 11月8日、12月18日に告知されていました。
NEWS & INFORMATION | 八重洲出版 公式サイト (yaesu-net.co.jp)

 
編集上の不備とのことです。




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