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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

RACERS Volume 48(3)

70頁に次の記述がある。

「(TZ750Dがファクトリーマシン0W31の)フルコピー=同一機種とすれば、市販車でなければ出場できないレースにファクトリーマシンで出場できるというメリットもあった。F750シリーズも、最後の’79シーズン以外は、「25台以上製造されたマシン」というホモロゲーション規定があり、そこに5台程度しか存在しなかったYZR500が出場できたのは、TZ750の改造車として認められたからである」

 ライター氏のいう「市販車でなければ出場できないレース」が何なのかよくわからない、というか、そんなレースあるのかと思う。

 F750は「25台以上生産された車のエンジンを使用する」であるため、市販車の車体を使用する必要はない。だからこそ1976年型のTZ750Cと似ても似つかぬ車体の0W31が1976年のF750を走ることができた。つまり「(エンジンも車体も)市販車でなければ出場できないレース」ではない。

 日本国内は、公認車両制で、TZ750Dは公認された。当時の全日本選手権は「市販車でなければ出場できないレース」に近く、公認車両以外はポイント対象外だった。そして1977年型0W31はTZ750Dとフレームが異なるため、公認車両とならずポイント対象外だった。

 そして「YZR500が~TZ750の改造車と認められた」に至っては全く理解できない。

 ところで、70頁で紹介されたソノートカラーのTZ750だが、1983年に現物を見たことがある。今回記載されたフレーム番号と同じだった。そして「TZ750D/E/Fを合わせて250台超という生産台数は~」とあるのは、フレーム番号からの推定だろう。このあたりを含めて、この頁の記述には思うところもあるので、後日書くことにする。

(12月5日追記)
 このライター氏は「YZR500が~TZ750の改造車と認められた」を全日本選手権と思っているのではないか。別のライター氏が83頁で、1978年、1979年の日本GPでYZR500(YZR750の誤り)が走ったように書いているし、しかも単に「750㏄」ではなく「全日本F750」としているので、国内レースもF750と同じ規定だと考えているようだ。
 なお、1979年日本GPで、金谷は2分14秒67ではなく2分14秒05をレース中に出している。
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