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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

50cc世界最速は108km/h?(2)

世界最高峰レースで日本チームが3部門全てで世界最速記録更新の快挙 50㏄エンジンで時速135キロ (msn.com)

 チームの活動報告にはありませんが、ネット記事には出てきました。

「最も小さく精密なエンジン」を用いる大会最難関クラスの一つ「50cc+過給器クラス」で、チームのマシンNSX―52が、FIM、AMA両団体の1マイル平均速度、1キロ平均速度など3部門全てで世界最速記録を更新する快挙を成し遂げた」

「直線3・2キロの平均速度。2019年の世界記録の時速101・686キロを107・309キロまで伸ばし、瞬間最高速度は4ストロークの50ccとしては驚異的な時速135キロに達している」

「もともと3・6馬力ほどしかないエンジンを14馬力までパワーアップさせた」


 「3部門」 2部門はわかりますが、残る1部門が何なのかわかりません。

 「瞬間最高速度135キロ」・・・走路を往復した平均速度が107.309km/hで片道で135km/hを記録したということでしょうか? それならもう一つの片道は89.1km/hですね。風の影響を大きく受けたのかもしれません。

  135/89.1=1.515です。4段変速とするなら、135km/hの時は4速、89.1km/hの時は3速で走ったのか?

 そもそも、「135キロ」が107.309km/hを出したときの数字なのか?

 一応、クラス別記録であることは書かれています。しかし、14PSとは思えない低レベルの数字ですし、50㏄クラスの他クラスの最速記録と比べると目もあてられません。

「小型、精密、高性能という分野ではメイド・イン・ジャパン製品が世界一ということを世界に示せてうれしい」

 逆に「メイド・イン・ジャパンは低品質」を証明したように思えてなりません。

参考 従来の50㏄の最速記録(クリックすると大きくなります)


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Teuvo Länsivuori

はフィンランドのレーシングライダーで、最高ランキングは1973年の250㏄2位、350㏄2位です。
 翌1974年はヤマハ0W20に乗り500㏄スエーデンGPで優勝(350㏄との2クラス優勝)、翌年はスズキに移籍しXR14に乗りますが、優勝はできませんでした。
 1976年はスズキのチーム体制変更もあり市販RG500に乗り、1978年で引退。

 この名前の読みですが、フィンランド語では「ウヴォ・ンシヴリ」に聞こえます(赤字がアクセント)。

Urheilukanava: Imatran Ajot 2008 2/3 (youtube.com)
最初のところ。




48秒あたりから。

 JFRMCでの表記も「テウヴォ・ランシヴオリ」に統一していきます。

50cc世界最速は108km/h?(加筆あり)

 近兼氏のチームの活動報告からすると

ビックギャンブル!ワールドレコードは更新したけど、あえてキャンセルします!!! 日本の精密加工技術を結集して、オートバイ世界最速記録更新に挑戦!(近兼拓史 (SMCプロジェクトリーダー) 2024/08/31 投稿) - クラウドファンディング READYFOR

 1kmで64.654mphを記録した後、再チャレンジしたようです。

そして

ボンネビル速報:新記録樹立|TFR_BIGMOSA (note.com)

の下から4番目のTakushi CHIKAKANEを見ると
 
 1kmで107.381km/h(66.723mph)を記録しました。再チャレンジで


 66.723 - 64.654=
2.069 mph=3.330 km/h

 だけ向上したようです。活動報告には最新情報がありませんが。

 
1962年のホンダ50㏄4ストローク単気筒レーサー

のサーキット周回速度にすら遠く及ばない
低レベルなクラス別世界新です。いつものように「クラス別」を省いて「50㏄世界最速記録更新」となるのでしょう。



距離

私の古いバイクの距離計が11111.1kmになりました。田舎道を走っていたので途中で停車して撮影。


 スピードメーター交換後の数字です。それにしてもあんまり走ってないですね。バイクが腐らない程度に走らせています。私のバイク人生はこのバイクともう1台で終えることになりそうです。

50cc世界最速は117km/h?(2)(加筆あり)

 2024年型の形状はこんな感じですね。

無事50cc.125cc共に車検合格しました! 日本の精密加工技術を結集して、オートバイ世界最速記録更新に挑戦!(近兼拓史 (SMCプロジェクトリーダー) 2024/08/25 投稿) - クラウドファンディング READYFOR

 基本的に以前とあまり変わっていません。
 以前のマシンをいろんな角度から見たもの。

これが「モノづくりニッポン」の底力だ!還暦ライダー&技術者たちが挑む『世界最速のスーパーカブ』 | nippon.com

 ライダーの後ろの「ドラッグシュート」が見事で、ライダーが伏せれば伏せるほど効果を発揮します。ライダーの後ろの開口部を閉じれば、すこしは改善されるでしょうが、それでもライダーの後ろに長くて空気の摩擦抵抗の大きな物体を引っ張っていることに変わりはないので、カウル付きのロードレーサーより空気抵抗が大きくなるでしょう。

https://readyfor.jp/projects/SMC2024/announcements/323874 


「50ccは2019年と比べると格段に進化しています。写真の通りテストではカウルを外したままの走行で、空力面でも不利なはず」とありますが、カウルを外した方が空気抵抗が少ないように思えます。


 さて、1962年、世界GPに50㏄クラスが追加され、ホンダは4ストローク単気筒のRC110とRC111で参戦しますが、シーズン終盤のフィンランドGPで1勝したのみで、他の9レースは2ストローク単気筒のスズキ、クライドラーが制しました。
 この1962年にホンダ単気筒がレース平均速度100km/hを超えたGPと各レースのホンダ最上位の記録は次のとおりです。


 コーナーで速度が落ちますし、押しがけスタートからの加速も含んだ平均速度ですが、それでも130km/hを超えるコースがあります。
 このマシンの最高出力は8~9.1PSということですが(「ホンダエンジン開発史」(4ストロークサイクルエンジンの基礎確立まで) 八木静夫)、これは後車軸出力でしょうから、クランクシャフトですと9.2~10.5PSあたりです。

 RC110/RC111はDOHC4バルブですが無過給で、しかも62年前のエンジンです。近兼氏のマシンは、OHC2バルブとはいえ、スーパーチャージャー付の現代のエンジンですので、まさか10.5PSを下回ることはないでしょう・・・

 近兼氏には、せめて直線だけのコースで62年前のベルギーGPの平均速度134.9km/hを超えてほしいと思います。

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