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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

燃料の酸素含有量

市販ハイオクガソリンとレーシングガソリンの差は? チューニングエンジンでレーシングガソリンを試す!!|Motor-Fan[モーターファン]


「それに加えてこの「PERFO 105」は「酸素含有量」がかなり高く設定されているのも大きな特徴。エンジンの燃焼というのは、どれだけ燃料と酸素を詰め込めるかで出力が決まるが、取り込める空気の量はエンジンによって一定なので、燃料を多く入れたくても限界がある。そこで、燃料に酸素をあらかじめ溶け込ませることで、より多くの酸素と燃料が詰め込め、出力アップに貢献するというわけだ。」

 液体燃料にO2が溶けているとする専門誌です。素人にわかりやすい理屈は誤っている、の見本ですね。


 エルフのレース用ガソリン(エンジン用燃料)についてはこちら。
レース用ガソリン | Elf Japan (elf-lub.jp)

 「きわめて高い酸素含有量」→「潜在気化熱の効果により、燃焼前の混合気を冷却します。自然過給効果が得られます。」(潜在は潜熱の誤り)

 としています。一般にアルコール類、エーテル類は、その酸素原子が結合する炭素鎖の炭素数と同じ炭化水素より気化熱が大きくなります。このため、アルコール類、エーテル類を含む燃料は炭化水素のみの燃料より気化熱が大きく、混合気の温度も低下し、混合気の密度が上がります。
 エルフのいう「自然過給効果」はこのことを指しています。

 
 
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昔の鈴鹿サーキット

昔の鈴鹿 (ganriki.net)

を公開しました。昔、私が撮った出来の悪い写真ですが、ご覧ください。

 昔は毎年鈴鹿に行っていましたし、鈴鹿サーキットの大部分の観戦席は行ったことがありますが、最近はご無沙汰です。
 一度、平日に歩いてよく見てみたいと思います。長距離歩けるうちに。

Classic RoadRace FreePractice 3

セントラルサーキット(兵庫県)で行われたClassic RoadRace FreePractice 3を見てきました。
 1980年以前のマシンによる走行会で、昨年秋が1回目、今年4月が2回目で今回が3回目です。

走行マシンリストは次のとおりです。On Any SANDA | Home

3 CB125JX / 4 CB125JX / 5 Aermacchi alla d’oro /6 AT1 / 8 Aermacchi alla d’oro / 9 BSA GoldStar /
10 CB77 /11 Triumph Bonnevile / 14 CB77 / 15 CB77 /17 Ducati250 / 19 CB125JX /20 Rs750D + G50 /21 CB250 /22 CB125JX /23 CB77  / 24 MTR125 /25 KX125R  / 26 C100R /
33 GB400 / 37 CB90 /38 CB160 / 39 BSA GOLDSTAR /40 HT1 / 44 Seeley Westlake /49 CS90R / 50 CB93 / 58 MT125R /60 CB125JX / 61 Ducati MHR / 64 LAVERDA1000 /66 CB450+G50 / 70 Ducati desmo/ 71 CB750F /72 CB72 / 86 CB72 / 89 CB77 /90 Norton Manx / 93 CB125JX /122 ULSUTER / 94 TA125 /135 CB93 / 144 TA125   /153 Ducati mark3 / 201 TD3 / 310 GB500 / 391 TA125 /

で、私にとってなつかしい排気音を聞くことが出来ましたが、他にスズキM40、スズキRK66(1966年型50㏄2気筒)、ヤマハTZ500J(1982年型市販レーサー)が姿を見せエンジン始動しました。

 これはTZ500Jと和歌山利宏さん。
 
 和歌山さんについてはこちら。和歌山利宏 - Webikeプラス   雑誌等でお顔は記憶にありましたが、最近は見ていなかったので、今日、すぐには分りませんでした。

 私が和歌山さんの名前を記憶したのは1978年鈴鹿8時間耐久レースの時のような記憶です。阿部三吉さんと組んでTZ350改373㏄に乗り7位でした。

 というわけで私にとって期待以上のイベントになり、天気も曇り時々晴れで過ごしやすく朝から夕方まで楽しむことができました。


M40についてはこちら。Classic Motorcycling 第2号に掲載の「Suzuki 50 単気筒」ー2 (iom1960.com)

Cees van Dongen

 1960年代に活躍したオランダ人ライダーで、ヤマハファクトリーマシンに初めて乗った外国人ライダーです。オランダ語ではgはhに近い発音のようですが、こちらでは「キース・ファン・ドンゲン」と表記しています。
Cees Van Dongen - レース情報 | ヤマハ発動機 (yamaha-motor.com)

 下の動画(28秒から)では「ケース・ファン・ドンガン」と聞こえますので、日本語表記として「キース・ファン・ドンゲン」で問題ないと思います。


 で、こちらの写真
https://global.yamaha-motor.com/jp/race/wgp-50th/race_archive/riders/cees_van_dongen/img/pic_photos_cees_van_dongen_01.jpg

 で、ドンガンがヤマハRD56(250㏄2気筒)に乗っていますが、いつ撮影されたものか分りません。
 ドンガンが1964年オランダGPのプラクティスで1964年型RD56に跨っている写真がありますが、上の写真の前フォークは1967-68年のRD05A(250㏄V型4気筒)のもの※のようです。ですからこの写真、1967年以降ではないかと思うのですが・・・

※カヤバ製。ただし、フィル・リード、ビル・アイビーはチェリアーニ製を選択した。

 

50cc世界最速は108km/h?(5)

以前  JFRMCブログ 50㏄世界最速は117km/h?(4) (tou3.com)


で、下の画像で富士スピードウェイのストレートをCB125Rで走る伊藤真一のヘルメット高が近兼マシンに乗る近兼のヘルメット高より40cm高いと書きました。


 それにも関わらず、15PSでバックミラー、方向指示器、ナンバープレート等を装着したCB125Rが124km/hで、(測定条件は異なるものの)公称14PSの近兼マシンの108km/hより早いのです。


 私がよく例に出す1967年のスズキRK67(2ストローク水冷並列2気筒50㏄)は後車軸出力17.5PSで、竜洋テストコースで176km/hです。このマシンを近兼マシンを重ねると

 ヘルメット高の差は260mm程度です。そして最低地上高はRK67の方が75mm程度高いこと、車体の全幅がRK67の方が小さい※ことから、両車の全面投影面積はほぼ同じではないかと思われます。

capbolt on X: "ちゃんとしたスペック表が世にでたの地味に初めてか? https://t.co/HauccyaDcD" / X  から、近兼マシンは全長:3.1m、全幅:0.58m。
 RK67のハンドル幅は規則で45cm以上で、ほぼその数字と思われますので、フェアリングの幅は少し狭く、そのフェアリングに腕が収まっている。


 次は1971年型クライドラー50㏄単気筒レーサー(1971年世界チャンピオンマシン)との比較。

 クライドラーの全面投影面積は明らかにスズキRK67、近兼マシンより小さいですね。
 なお、同一マシンの下写真でハンドルバーの先が伸ばされ曲がっていることが分りますが、これは実質的なハンドル幅(ライダーが握る部分)を規則より小さくしつつ規則を満足するために伸ばしたものですので、ライダーが握る部分の幅(車幅)は38cm程度でしょう。

 なお、写真のクライドラーのライダーはあの「ヤルノ・サーリネン」で、特に身長が低い人ではありません。

 2台を上下に並べると、


  近兼マシンは1971年型クライドラーと比べると

〇前面投影面積が大きい
〇ライダー前の構造部前側が大きく開口している
〇ライダー後ろに長い「ドラッグシュート」を引っ張っている

ように思います。

 何回も繰り返しますが、出来が悪くてもいいんです。それは自己責任ですから。
 ただ、低レベルの数字をいかにも「世界最高、日本のものづくりを証明」みたいに語ることは、50㏄レーサー、50㏄速度挑戦車の関係者に対する侮辱であり、多くの日本の技術者を貶めるものだと思います。

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