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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

FIMのリザルト

ホンダWGP参戦60周年 挑戦と勝利の軌跡 24頁の1963年250㏄のランキングを見て、シェパードのランキングが砂子より上にあるのに違和感を感じました。シェパードが11ポイントになっていますが、確認すると私の資料では9ポイント。

wikipediaでは11ポイントですし、FIMのリザルトのサイト
https://www.motogp.com/en/Results+Statistics/1963/JPN/250cc//World+Standing
でも11ポイントです。


 しかし、FIMのこの頁を見てすぐおかしなことに気が付きます。世界GPが8戦しかないのです。つまり第1~3戦のスペイン、西ドイツ、フランス、そして最終戦の日本がなかったことになっています。
 記載された8戦でのシェパードのポイントは東ドイツの6とイタリアの3の計9ポイント。無記載の4戦でシェパードは無得点でしたので、残り4戦を考慮しても9ポイントです。

 http://jfrmc.ganriki.net/zakkan/kousei/kousei17.htm
の最後でも指摘しましたが、このFIMのリザルトはいい加減なものです。いろんな記事がFIMの誤りをそのまま引用するので困りものです。
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990ccMotoGPマシンの燃料タンク容量規定が24リットル以下から22リットルになったのはいつ?(2)

"Moto GP Technology" by Neil Spalding, David Bull Publishing 2006 11頁に"The 2002/3/4 fuel load maximum was 24 litres, and for 2005/6 22 litres."とあります。
 https://www.crash.net/motogp/news/72670/1/2004-motogp-machines-unchanged-fuel-cut-in-2005 によると、2003年7月10日に2004年のレギュレーションは2003年のままとなることがアナウンスされ、燃料タンク容量が24リッターのままとなることが確定。これはメーカーからの"upon unanimous request "によるとのこと。つまり2004年から22リッターになる予定が延期されることが決まったという記事です。
 http://jfrmc.tou3.com/ネット情報/990cc%20motogp%20マシンの燃料タンク容量の規
で紹介した記事のライター氏が2004年当時のレース状況をよく知っていれば、間違えるはずはないと思います。
 
 ところで、レギュレーションの施行が延期された例として思い出すのは、世界GPの騒音規制です。1976年シーズンから実施されるはずだった世界GPの騒音規制が、各チームの体制が整わないため、第1戦からではなくシーズン中盤のベルギーGPまで延期されたことがあります。スズキは準備を整えており、消音器装着マシンを第1戦から走らせましたが。

990ccMotoGPマシンの燃料タンク容量規定が24リットル以下から22リットルになったのはいつ?

Wikipedia 
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロードレース世界選手権#990cc時代_(_2002年_-_2006年_)
では2004年になっています。参考資料になっているのはバイカーズステーション誌2001-4号です。この雑誌を持っていないのですが、この雑誌に2004年の燃料タンクのレギュレーションの記述があるとしても、それはあくまで「予定」です。

 ヤマハのウェブサイトでは2004年型からになっています。
https://global.yamaha-motor.com/jp/race/wgp-50th/race_archive/machines/#MotoGP

 さて「日本のバイク遺産 MotoGP 伝 1」(1/2020モーターマガジン社)119頁の表では2004年から22リットルになったことになっています。
 一方、同書51ページ「2004年型の燃料タンクは~張り出して容量を稼いでいたが、2005年型にはこの張り出しはないことがわかる。車両規定の改訂により、最大容量が24から22リットルに減ったのと~のが主な理由だろう」とあり、2005年から22リットルになったかのような記述になっています。

 この書(ムック)は、バイカーズステーション誌の過去の記事を寄せ集めたもので、2008年型ヤマハYZR-M1のオイルクーラーが水冷式という誤りもそのまま掲載されています(当時の掲載号の翌月号で訂正が入った)。つまり、本書は過去の誤りを校正せずに掲載しているので、119頁も51頁も信用できないのです。

続く(いつになるか)。

ヤマハTD-3は湿式クラッチ?

ヤマハ・コミュニケーションプラザのTZ250の説明
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/collection/racing_tz250/ 
「250㏄市販ロードレーサーTD-3の後継モデル~乾式クラッチも新たに採用した」とありますので、TD-3は湿式クラッチのように書かれています。
 で、展示されているTD-3の動画
https://www.youtube.com/watch?v=EBTv6F5s4wk
では乾式クラッチであることがわかります。

 私の記憶ではTD-3は乾式クラッチが基本仕様で、国内向けTD-3が湿式クラッチでした。

 で、TZ250の排気量が「247㏄」で、ボア×ストロークが同じTD-3が
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/collection/racing_td-3/
なぜか248㏄になっています。

 で、TD-3がヤーノ・サーリネン、ディーター・ブラウンのタイトル獲得に貢献したように書かれています。1972年、サーリネンはシーズン当初TD-3に乗り、後にTZ250プロトタイプというべきYZ635が与えられました。そして1973年、ブラウンはシーズン当初はTD-3に乗っていたようですが、後にTZ250(あるいはTD-3にTZ250エンジン搭載)に乗りました。
 これは1973年のブラウンのマシン。https://www.alamy.com/stock-photo-braun-dieter-221943-german-businessman-and-motorcycle-racer-at-a-race-48320271.html

Giacomo Agostini

タイトルはもちろんジァコモ・アゴスチーニのことです。なぜか日本では「J・アゴスチーニ」と表記されることがあります。例えば

https://global.yamaha-motor.com/jp/race/wgp-50th/race_archive/riders/teuvo_lansivouri/
の本文中。

 最近ではモーターサイクリストCLASSIC(最終号)106頁。

 実はイタリア語に「J」はなく、Jが用いられるのは外来語等です。
 「日本」は「Giappone」と表記しますが、「柔道」は「Judo」というように。

 アゴスチーニは生粋のイタリア人ですから、「J」のはずがないのです。その知識をライター氏に求めるつもりはありませんが、ちゃんとした資料を読んで欲しいと思います。

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