レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
https://x.com/racersofficial
6月24日発売予定のRACERSはヤマハTZ500(市販レーサー)特集だそうです。
TZ500の価格(スペアパーツ込み)は
TZ500G(1980年型) 195万円
TZ500H(1981年型) 230万円
TZ500J(1982年型) 280万円
でした。
2ストローク市販レーサーで初めて排気制御機構(ヤマハの制御機構はYPVS(ヤマハ・パワー・バルブ・システム))が装着されたマシンというだけでなく、マグネシウム合金製クランクケースの採用等により1980年型は半乾燥で145㎏程度と当時としてはかなり軽量でしたし、1~3速の変速比が各3種用意され、クランクケース右側からギアクラスタを抜き出して交換できるようになっている等、当時の市販レーサーとしてはかなり進んだ内容でした。
1979年型ファクトリーマシン・0W45をベースにしているのですから当然といえば当然です。また、1980年型ファクトリーマシン0W48のクランクケースもTZ500のものになりました。
1980年世界GPでTZ500に乗った浅見選手のTZ500の評価は非常に低かったのですが、オランダGP(ダッチTT)でJack Middelburgが優勝する等しましたし、全日本選手権では大活躍しました。
しかし、1981年にはスクエア4気筒のファクトリーマシン0W54が登場、TZ500が時代遅れのマシンとなることが確定してしまったのです。
写真は1980年日本GPに出場した芳賀信二選手のTZ500G。
https://jfrmc.ganriki.net/bekkan/y/yzr500/yzr500.htm
を別館に追加しました。
-/YZR500-B-9608
阿部典史が日本GPで優勝したマシンそのものです。残念ながら次戦での転倒でこの9608は破損してしまったので現存していないと思われます。
https://x.com/dadakomach/status/1848292213761233264
1985年ドイツGPと書かれています。クリスチャン・サロンが500㏄GPで挙げた唯一の勝利がこのレースです。
でも、この風景は1985年ドイツGPが開催されたホッケンハイムではなくシルバーストーン(イギリスGP)ですね。
で、上のXでリンクが貼られているドイツGPの映像と見比べると
写真 ゼッケン6の上に「YAMAHA」のステッカーあり
映像 ゼッケン6の上に「YAMAHA」のステッカーなし(8分24秒~ 9分39秒~)
なので、ドイツGPではないと分ります。1985年の雨の500㏄GPはドイツとイギリスだけだったような記憶ですし、写真の風景からして写真はイギリスGPでしょう。