レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
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29日発売されました。
結局、elfレーサーは、27頁で設計者自身が言っているとおり「”他とは違うことができる”ができることを示したことだ」だけだったと思います。メカニズムに必然性はなく、他の2輪とは異なることだけがウリで、誰も続く人はいませんでした。
ところで、最初のelf-Xですが、1978年にNHKで紹介されました。毎週土曜日夜7時のニュースの後の、7時20分から10分間の「海外の話題」という番組です。走行シーンはなかったと思いますが、荷重をかけサスペンションが動く様子も写っていました。おそらく初公開時の時なのでしょう。雑誌に掲載された後に見た記憶です。写っていた時間は1分もなかったと思います。
8頁に「’78年にターボエンジン搭載車として初めてル・マン24時間の総合優勝を飾ったA442Bを~」 1976年と77年にポルシェ936(ターボ)が優勝しています。
21頁左下写真のマシンのリアホイールはダイマグ製ではなくSMAC製。
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誤りの拡大生産には2種類ある。
その1 元々の記事が誤っているのに、その誤りに気が付かずそのまま転記する。
その2 元々の記事は誤っていないが、引用していることを隠すために変に改変、元々の記事の背景等を理解していないため、誤った記事になる。
公開公正で取り上げたRACERSの記事で、RACERSのライター氏がWikipediaを参考にしていると思われるものがあり、誤りの拡大生産のよい例となっている。
(以下、公開公正の抜粋です)
Volume42 94頁
Morbidelliの写真説明で「木工業」となっている。「モルビデリ」、「木工業」で検索すると、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%87%E3%83%AA がヒットする。この日本語版は英語版https://en.wikipedia.org/wiki/Morbidelliの”The firm began as a woodworking shop building furniture and wooden coach bodies for automobiles”を訳したようだ。英語版と同じ記述を他サイトでもよく見かける。
一方、 英語版の出典のリンク先では、”Giancarlo Morbidelli used his huge woodwork machinery firm to finance production of some superb race-bikes”となっている。英語版の記事を書いた人が「machinery」を抜かしたようだ。
Volume13 53頁
「並列3気筒では120度等間隔爆発にするとカップル振動が問題となり、180度不等間隔爆発にした場合は、同排気量の2気筒と同等か、単気筒の1/3倍程度の1次振動が発生するので~」
と似た次の文がWikipediaの「エンジンの振動」にあり、RACERSのライター氏はWikipediaの文を改変しRACERSに掲載したようだ。Wikipediaの文は言葉足らずではあるが誤りではない。
「直列3気筒エンジンでは等間隔爆発にすると偶力振動が問題となり、大きな排気量ではバランスシャフトの使用も検討される。180°クランクで不等間隔爆発にした場合は、同排気量の2気筒、単気筒エンジンの1/3程度の一次振動になる。」

50頁で、NSR250が1992年型から75度Vになったことについて、「その結果、90度Vでは必要なかった1次バランサーが追加された」とあります。
http://jfrmc.ganriki.net/zatu/rc211v-balance.htm で書いたように、最大1次慣性力の50%釣り合うようにバランスウェイトを設定すると、V型2気筒の不釣り合いは
P(最大1次慣性力) × cos((d+v)/2) になります(dは2気筒間の位相差(度)、vはV角度)
90度Vの場合は最大1次慣性力×cos((90+90)/2)=ゼロ で1次慣性力は釣合ますが、2ストロークV型2気筒の左右のコンロッドが大きくずれていますので、慣性偶力は無視できないものになります。
75度Vに話を移すと、56頁で75度Vの点火間隔は105度になっています。この場合の1次慣性力の釣り合いは90度Vと同じになります。
したがって、「その結果、90度Vでは必要なかった1次バランサーが追加された」は56頁からすると誤りです。
一方、50頁の図、96頁のクランクシャフトの写真からすると、点火間隔は105度ではなく75度のようです。この場合、1次慣性力の不釣り合いは、0.26Pになり、バランサーシャフト1本では、完全に打ち消すことはできません。
バイカーズステーション誌2017-3・64頁によるとホンダの正式呼称だそうです。65頁では
CLOSED FIRING ORDER ENGINE になっていますが・・・
CLOSEDでは「閉じた」ではないのでしょうか?
ところで同じ64頁で「初年度、1949年~これにサイドカー(500㏄)を加えた5クラス」とありますが、最初の2年間、サイドカーは600㏄でした。