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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

某誌の記事

某誌の12月1日発売の号の記事。
東京モーターショーの取材記事ですが、メーカーの説明員にインタビューした内容がそのまま掲載されています。
 で、スズキのターボ車の記事ですが、

・私は1980年代の日本のメーカー各社のターボ車の試乗をしたことがある。
・ターボチャージャーで排気ガスの熱が給気ガスに伝わるのでインタークーラーが必要なのか?

というようなことが書いてありました。

無知なのは仕方がないとしても、無知なことを自覚せずそのまま記事にするのですから、どうしようもないですね。こんな記事をありがたがる読者がいるのでしょうか?
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RACERS Volume 35(9月26日追記)

阿部典史が乗ったYZR500を取り上げています。この頃のヤマハ500はローソン、レイニーが去った後、基軸となるべき優れたGPライダー不在でマシン開発の方向性が定まらなかった混迷の時期でした。

 で、ちょっと読んで気になる箇所。

77頁
○「久しぶりにスライドバルブ型YPVSを装備した0WJ1エンジン」とあります。しかし写真では鼓型に見えますが・・・70、71、74頁の写真でもそうです。

78頁 
○1996以降のボア×ストロークが54×54mmで、排気量499㏄になっています。54×54ですと495㏄なのですが・・・ヤマハのこれまでのサイトでも54×54mmですが、実際は54×54.5mmなのでしょうか?
○1993~1997のキャブレターのパワージェットの有無が「無」になっていますが、66~67頁の写真ではパワージェット有に見えます。

74頁
○「ボアが大きい方がポート面積を稼ぎやすく」

 よく勘違いされますが、逆です。56×50.7と54×54を比較すると、

シリンダー周長  56>54の比率で前者が大
ピストン摺動高  54>50.7で後者が大

で、(54/56)×(54/50.7)で後者がピストン摺動面積2.7%大になり、ポート面積もこれに略比例して後者が大きくなります。その後の「ロングストロークの方がピストンスピードが高い分~~~」記述も?です。

  (9月26日追記)RACERS Volume12(スズキRG500) 64頁では「'74年から~シリンダーのポートは、排気、吸気、掃気×2、ループ掃気の5ポートだった~54×54㎜のボア×ストロークとなった~年のXR14からは、ストロークが伸びたことを利してポート面積を広く取ることが可能になり 」とあります。
 
 

RACERS

毎号購入しているRACERS。「今だから言える」記事があったり、当時見なかった写真があったりして、貴重なものですが、記述の誤りが散見されるのが残念です。それによって歴史が捏造されることになるからです。

https://twitter.com/alpensalz/status/536016639607590912

の「RACERSは、テクニカル風味のエンタメ本ですから…(笑)。そう割り切らないと、作れません。」を書かれたのが、本当にライター氏なのでしょうか?

そうだとするなら、間違いだらけの記事を開き直っているようですね。

RACERS VOL34

本日発売でした。
細かいところはまだ読み込んでいませんが、最初のところで気になる記述。

●12頁
「'70年代中盤から’80年代初頭にかけて、全日本選手権ロードレースの頂点はF750選手権で、世界GP500に向けた大排気量マシンのフィールドであったが~」

 言葉を省略しすぎで何を言いたいのかよく分らない。また国内規定はF750ではない。

「レースポイントの付与対象は20台以上販売する公認車両」

 200台の誤り。「販売」は「200台販売可能」という解釈(市販車でも売れ残りがあるのだから)。TZ750やTZ500の国内販売台数が少ないので「200」を「20」の誤植と勘違いしたのか。あるいは「国内規定をF750と勘違い+認定可能生産台数25台を販売台数20台と勘違い」なのか。なお、F750世界選手権は1979年を最後に終了したが、その1979年には生産台数の規定は撤廃されていた。
 
「~'74年の販売以来、セニア750、その後エキスパート750と呼ばれていた~TZ750に乗っており」

 TZ750が国内販売され公認されたのは1977年シーズンから。

●13頁

'81年のスズキRG500の公認取得」

 80年に公認取得(シーズン前だったのかシーズン序盤だったのか要確認)。

「'82年。スズキはXR35の市販バージョンと言われたRGBを駆る」

 XR34の誤り。

「阿部孝

 孝夫。

●15頁
(写真説明)「XR35のフルコピーだった’82年型RGB500」

 XR34の誤り。

「スクエア4のYZR500(0W54)~第2戦筑波

 0W60の誤り。また0W60の国内初登場は第3戦鈴鹿だった記憶。

●17頁
「'84年の水谷は~スズキから貸与された前年のRGΓを走らせる」

 1984年型市販RGB500の誤り。88頁に(伊藤巧選手は)「’85年には~アルミフレームの’84水谷車(RGB改)にスイッチ」とある。
 
ちょっと読んだだけでこれだけ間違いを発見。間違いのレベルからすると、他の記述が大丈夫とはとても思えない。

2ストロークの排気管

続いてロードライダー誌 2015-8の記事です。

70頁
「排気タイミングを早めようとして排気ポート上縁を高くすると圧縮比が低下してしまう点だ」
「排気タイミングを早めつつ圧縮比を高めるのは難しい」

 排気タイミングを早めると(それだけでは)圧縮比が低くなりますが、その圧縮比対策だけなら、上死点時の燃焼室容積をさらに小さくすればよいのです。
 排気タイミングが早めて問題なのは(そのままでは)充填効率が低下するからです。

「圧力波というのは粗密波であり、負の圧力波=密度の谷と考えればよく~開いた排気ポート周辺に密度の谷ができれば、そこに向かって燃焼ガスが流れやすくなるのは容易に想像できる」

 圧力=密度としています。それぞれの意味(物理化学上の)が全く理解されていないように思います。

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