は運転席の床、フロアマットをめくったところの長方形の蓋を外せば見えます。

上の画像で切り取った部分は4桁の数字です。
マツダのリコール・サービスキャンペーン等情報からすると、NDロードスターの車台番号は1×××××から始まっていて、各グレードを区別する番号付与基準はないようですね。
ロードスターのリコール・サービスキャンペーン対象車体番号の例です。
DBA-ND5RC
ND5RC-102908~ND5RC-104236
平成27年5月26日~平成27年7月6日
DBA-ND5RC
ND5RC-100066~ND5RC-116802
平成27年3月5日~平成29年10月30日
DBA-ND5RC
ND5RC-200009~ND5RC-201789
平成29年11月1日~平成30年5月31日
5BA-ND5RC
ND5RC-300005~ND5RC-301747
平成30年6月5日~平成30年12月19日
DBA-ND5RC
ND5RC-100066~ND5RC-115343
平成27年3月5日~平成29年4月12日
DBA-NDERC
NDERC-100018~NDERC-103275
平成28年10月25日~平成29年4月13日
DBA-ND5RC
ND5RC-100077~ND5RC-106715
平成27年3月5日~平成27年9月16日
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990SがSより軽量化しているはずなのに車検証の重量が「990kg」で変わらないことについて、ネット上の記事では「10㎏未満は四捨五入」派、「5kg未満は切り捨て」派の記事があります。
四捨五入派の例
軽さは正義!! 話題のマツダ ロードスター「990S」に初試乗!! - 自動車情報誌「ベストカー」 (bestcarweb.jp)
マツダ「ロードスター 990S」は軽快感が超楽しい! 極限まで軽くした“990kg”の車重の秘密とは?(くるまのニュース) - Yahoo!ニュース
【マツダ ロードスター 新型試乗】新技術「KPC」の威力抜群!「990S」&新旧比較…中村孝仁 | レスポンス(Response.jp)
マツダが「ロードスター」の「990S」を初公開! 本質的価値の「軽さ」を追求 (msn.com)
5㎏未満(以下)は切り捨ての例
奇跡の軽量ボディ「990S」はロードスターの楽しさをてんこ盛りにした“究極のND型”である|【徹底検証】2022年新型車種ー試乗レポート【MOTA】 (autoc-one.jp)
『クルマは最高のトモダチ』ロードスターの神髄、ここにありッ!…山田弘樹連載コラム | ロードスター - 山田弘樹 (headtopics.com)
「主要諸元上だと5kg以下は切り捨てとのこと。たとえば994.9kgでも、990.0kgでも、990kgと記載する。だから表記上は同じ重量なのだそうです。」
(3月29日追記。ニューモデルマガジンX 2022年5月号は「5㎏きざみ」派でした。)
正解は「四捨五入」です。ですから、表記上990kgになるのは985.0~994.9kgの範囲です。
自動車型式認証実施要領00006372.pdf (mlit.go.jp)では、メーカー等が提出する諸元表の記載要領の「附則5 自動車等の諸元表の記載要領」中、「第2 項目別記載要領」の「1-24 車両重量」では
「記入値は整数位までとし、二輪自動車(側車付二輪自動車を含む。)を除き、末尾を0に丸める。(末尾を0に丸める場合には、四捨五入による。以下同じ。)」(155頁)
となっています。車両総重量(車両重量+定員×55kg)は「1-28 車両総重量」で
「~記入値は整数位までとし、二輪車及び幼児専用車等を除き、末尾を0又は5に丸める」(158頁)
です。ですから、車両重量は10kg単位、車両総重量は5kg単位です。
そして、最終的に「完成検車終了証」に記載される車体重量は「別紙2(第7関係)完成検査終了証の記載方法」(18頁)で次のようになっています。
(7) 「車両重量」
完成検査の際に測定した値と諸元表に記載されている車両重量との差が、別表の範囲内にあるときに限り、諸元表に記載されている値を記載すること。ただし、二輪自動車~」
(8) 「車両総重量」
上記(7)の車両重量(10㎏未満を切り捨てたもの)最大積載量及び55㎏に乗車定員を乗じて得た重量の総和を㎏単位により記載すること。
一見すると諸元表の車体重量の値が「整数位までて末尾を0に丸める場合には四捨五入)になっているのに、(8)でわざわざ「10kg未満を切り捨てたもの」があるのは「完成検査の際に測定した値」が用いられる場合のためでしょう。
990Sが初公開された昨年10月24日のファンミーティングの記事では、ホイール3.2㎏、ブレーキ700g軽量化としています。
マツダ、最軽量ロードスター「990S」に搭載された新技術「車両姿勢安定化制御」とは? 斎藤開発主査が解説 - Car Watch (impress.co.jp)
「ホイールを純正よりも1本あたり800gほど軽いレイズ製に変更。4本で合計3.2Kgの軽量化を実現。さらに、ブレーキまわりではフロントにブレンボ製キャリパーを採用しつつ、リアはフロントの制動力アップに合わせてローターを1サイズアップするなど、重量が増加しているように思いがちだが、純正のフロントキャリパーが鉄製なのに対してブレンボはアルミ製となるため、前後ブレーキで合計700gの軽量化を達成していることも明かされた」
前後輪ともディスクが大径化されているので、ディスクだけなら前後輪共に重量増で、前輪のみブレンボキャリパーで軽量化していることになります。
で、4輪のホイールとブレーキで3.9㎏、1輪あたり平均0.975㎏の軽量化になります。あくまで「平均」です。
ファンミーティング時の開発主査の齋藤氏のインタビューでは
「レイズさんのホイールとブレンボのブレーキを履くことによって1タイヤあたり1キロの軽量化を、ばね下の重量を1キロ軽量化することができた」と語っており、この「0.975㎏」と符合します。
12月16日の正式発表までの2カ月弱の間に仕様変更があったとも考えにくいので、私は「ホイールとブレーキで4輪あたり3.9kg」が正しいと思ったのですが・・・
「700g」の記事は他にもありますが、何れも2021年12月前後の記事です。
ところが、今年2月以降の記事では「700g」が見当たらなくなります。
マツダの記者配布資料が「700g」について触れていないのは間違いないと思われますが、ライター氏の「大径ディスク+ブレンボ前キャリパー」の評価が二通りあるのは、どう考えたらいいのでしょうか。どちらかが間違えている? どちらも間違えている?
今年2月以降の記事の例
(1)ディスクローター+ブレンボキャリパーで重量増
「ホイール1本辺り約800kgで合計3.2kg軽量化(原文のまま) ただしブレンボブレーキ分重くなり実質2~3kg軽量化」
だそうです。
こちらでも似たようなことを書かれています。
【マツダ ロードスター 990S 新型試乗】同じ990kgでも「S」とは違う!走りへのこだわり…諸星陽一 | レスポンス(Response.jp)
「フロントにブレンボキャリパーと大型ローター、リヤブレーキはキャリパーサイズは同一だがローター径をアップしている。この状態で重量増となっているのだが、ホイールをレイズの鍛造タイプに変更することで1本あたり800g、3本で3.2kgの軽量化するなどして、トレードオフとしている」
(2)ディスクローター+ブレンボキャリパーは重量維持
ナビもねえ!特別なロードスター990Sにオプションが付けられない理由(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース
「ロードスターのなかでも最も軽量シンプルな「S」をベースに、レイズの軽量アルミホイールとブレンボのブレーキキャリパーを装着。バネ下重量(タイヤやブレーキの重さ)を合計3.2㎏軽量化。ロードスターの美点をより強調した軽量グレードなのです!」
マツダ・ロードスター990S(FR/6MT)【試乗記】 達観が生んだ傑作 - webCG
「ホイールの重量はSの標準仕様に対して一本当たり800g、計3.2kgのバネ下重量軽減を達成した~ブレンボ製対向4ピストンキャリパーと15インチディスクを採用。こちらはディスクの重量増をキャリパーのアルミボディーが相殺するかたちで標準ブレーキシステムとの差をほぼゼロとしている」