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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

テクニカルコース(4)

JFRMCブログ テクニカルコース(3)

ケニー・ロバーツの言う
〇低速コーナーより高速コーナー、特に高速セクションに繋がる高速コーナーがラップタイムを短縮する上で重要
〇重要なコーナーを攻めても0.1秒も稼げない。高速Sを攻めれば0.5秒稼げる

について考えます。
 下の図のようなコースを想定します。
 実際とは異なりますが、半径R(メートル)のコーナーの速度Vで等速走行するとします。
 遠心加速度=V2/R ですから、速度はRの0.5乗に比例し、コーナー通過時間もRの0.5乗に比例します。

 20R(半径20m)の速度が60km/hとして、Rと速度(km/h)、コーナー通過時間(秒)の関係は下図になります。

 
 60Rでは95km/h・3.6秒、200Rでは174km/h ・6.5秒です。高速コーナーは低速コーナーより通過時間が長いため、各コーナー通過時間がラップタイムに占める割合が大きくなります。

 そして、ロバーツの言が示すように、直線の前の高速コーナーはさらに大きな意味を持ちます(続く)。










 




 
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実は《警察官がクマを撃てない》明確な理由があった?

「なぜ警察はクマを撃たないんだ」 SNSに広がる疑問の声…実は《警察官がクマを撃てない》明確な理由があった【元刑事が解説】


 市中の警察官が拳銃(ピストル)でクマを撃つのは法令以前の問題で無謀だと考えます。

 しかし、元刑事の方は警察官が拳銃しか装備していないという前提で論を進めているように思います。

「警察官の拳銃使用に関する法的根拠は、警察官職務執行法第7条(武器の使用)にあります。同条では、警察官が「犯人の逮捕・逃走防止」や「自己または他人の防護」のために、相当の理由がある場合に限って武器を使用できると規定されています。つまり、法の想定対象はあくまで「人間」であり、この条文にクマなどの動物を撃つことは想定されていません。」


 警察官職務執行法を都合よく解釈しているようです。そもそも「武器」とは人に使用するものであって、武器等製造法においては、猟銃は銃砲であっても武器ではありません。
 ですから、警察官職務執行法第7条は警察官が武器である拳銃等の使用を制限しているのであって、猟銃によるクマ駆除についてはなんら制限をしていません。

「では、クマ対策に関して、警察は何もできないのでしょうか。ここで登場するのが、警察官職務執行法第4条(避難等の措置)です。この条文では、「人が死傷するおそれがある場合や、狂犬が暴れ回る場合など、危険を防止するために必要な措置を命じ、または自ら行うことができる」とされています。クマもこの「狂犬」になぞらえて解釈されるため、警察官が現場で緊急的に措置を取ること自体は否定されません。ここで言う「措置」とは、退避・避難誘導命令・猟友会への駆除指示などを指し、また警察官自身も、今まさに人の生命に危険が及んでいるといった場合には、自らその措置を取ることができると解されています。」

 クマ駆除が猟友会への駆除指示(条文では「命令」)に限定されるのが理解できません。そもそもこの命令に罰則規定はありません。猟友会、猟友会員でない猟師への強制力はないのです。

 また、「(警察官)自ら行うことができる」の「できる」規定は「してもしなくてもよい」と解することはできません。

警察官職務執行法第1条 この法律は、警察官が警察法(昭和29年法律第162号)に規定する個人の生命、身体及び財産の保護、犯罪の予防、公安の維持並びに他の法令の執行等の職権職務を忠実に遂行するために、必要な手段を定めることを目的とする。

 この目的を達成する手段の一つとして同法第4条が定められているのですから、「できる」は「必要は場合はしろ、しないのは職務怠慢」と解すべきです。猟友会等の協力が得られない場合は、警察官が対人ライフル、猟銃によりクマ駆除をしなければなりませんし、その備えをするべきだと考えます。赤文字は「できる」規定を恣意的に解釈していると考えます。

 
参考

クマの被害が大きい都道府県に担当官を週明けにも派遣へ 国家公安委員長が表明

テクニカルコース(3)

 ケニー・ロバーツ自身は次のように語っています(Techniques of Motor Cycle Road Racing by Kenny Roberts, Hazleton 1988)。

 To sort the bike during practice you should pick out the most important corners, usually the fast ones leading into fast sections, where your speed is going to be most vital. I didn't work on low gear corners at all. I don't waste my time there because it makes so little difference to lap times. The effort is better spent on the fast corners.
The main thing is to get the corners that are going to make the biggest difference to lap times down pat. You can go around the other corners as hard as you like, with everything dragging on the ground, and you will not even pick up a tenth in lap time. But go through a set of fast esses just right, at 100 percent, and you will pick up half a second.

 要するに
〇低速コーナーより高速コーナー、特に高速セクションに繋がる高速コーナーがラップタイムを短縮する上で重要
〇低速コーナーを攻めても0.1秒も稼げない。高速Sを攻めれば0.5秒稼げる

ということです。

 

テクニカルコース(2)

 1983年500㏄イギリスGPでの映像です。


  この映像からロバーツ(ヤマハ0W70)のスロットル全開時間を推測します。ロバーツはブレーキ開始と同時に全伏姿勢からさっと頭を上げるので、スロットルを閉じたタイミングが分りやすいです。

 映像のラップタイムは1分29秒前後ですが、スロットル全開時間は25秒程度で、ラップタイムに占める割合は27~28%程度です。

 一方、1986年500㏄日本GPでの平忠彦(ヤマハ0W81)のスロットル全開時間は25秒程度、ラップタイムの18~19%程度でした。

テクニカルコース

ロードレースサーキットの特性について「テクニカルコース」という用語があります。

MotoGP史上最長シーズンの最終戦。中上貴晶が復帰 | Honda.Racing


「バレンシア・サーキットは、一周4.005kmのテクニカルコースです」
「スコースの特徴は、左回りで低中速コーナーが連続し、メインストレートを除いて、常にマシンがどちらかにバンクしている難易度の高いレイアウトです」

中上がプラクティスで20番手。土曜日の予選はQ1から挑む | Honda.Racing

「ミサノのコース前半はテクニカルコース、終盤はハイスピードセクションですが」

 これらの記述からすると、コーナーが連続するコースがテクニカルコースということのようですし、「ハイスピードコース」は直線が長いコースのようです。

 さて、1977~86年の10年間、イギリスGPの舞台だった(かつての)シルバーストーンサーキット(4.71km)は400~700m程度の直線を中高速コーナーで繋いでおり、コーナーがあまり連続していません。
 下図は1983 British motorcycle Grand Prix - Wikipedia の図に加筆したもので、

黒数字 直線長(推測)
赤数字 500㏄レーサーの変速機段数(推測)
を示します。


 1983年、このシルバーストーンで行われたイギリスGP予選でケニー・ロバーツ(ヤマハ0W70)が1分28.00)秒を記録(1位)しましたが、平均速度は190km/hを超えています。

 一般的な感覚では「シルバーストーンはハイスピードコースであってテクニカルコースではない」ということになるのでしょう。

 しかし、このコースを早く走るための「テクニック」の難易度は「テクニカルコース」より低いのでしょうか?

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