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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

騒音測定(2)

 前回、お見せした1980年日本GPで3位入賞した水谷勝のヤマハTZ500の騒音測定(レース後)。

 測定者とメカニック(スロットルを操作してエンジン回転数を調整)以外に何人かいますし、車体右側に自動車まであります。反射音も測定してしまうので、測定には適していない条件です。

 ただ、騒音の測定値はdB(A)で示されますが、これは騒音エネルギーを常用対数表示したものに10を乗じたものです。
 110dB(A)は100dB(A)の10倍のエネルギー、110dB(A)は90dB(A)の100倍のエネルギーなのです。
 ですから、110dB(A)の騒音に90dB(A)の騒音が加わっても110.04dB(A)にしか、100dB(A)の騒音が加わっても110.4dB(A)にしかなりません。

 写真の測定条件で、基準110dB(A) に対して測定値が111dB(A)なら、車が周辺にない場所に移動し、車体周りの人数を絞って再測定した方がいいと思いますが、112dB(A)なら場所を移動し測定しても基準超過になるでしょう。再測定する価値は否定しませんが。

 ところで、測定値が110.8dB(A)なら基準超過になるのでしょうか?

 一般環境の騒音測定であれば、四捨五入して評価するので「超過」になります。
01_ippan_manual.pdf (env.go.jp)の3.8(2)
音測定結果の処理及び表記は、観測時間別 LAeqからエネルギー平均により基準時間帯騒音レベルを求める。処理の途中では、有効数字 3 桁、小数点 1 桁表示とし、最終的な基準時間帯騒音レベルを公表する場合などは、四捨五入した後、整数表示とする。また、基準値等と比較する場合は、整数化した騒音レベルを用いて行う。」

 ただ、レーシングマシンの騒音値は個々のマシンの規制値ですので、小数点以下を切り捨てて「基準適合」となるのかな。

参考 
JIS Z8401
2-d)
「~安全性の要求又は一定の制限を考慮しなければならないときは,例えば,常に一定方向へ丸めるほうがよいことがある。」

 FIM、MFJの規定がどうなっているかは知りません。




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騒音測定

 これは1980年日本GPで3位入賞した水谷勝のヤマハTZ500の騒音測定(レース後)。


 当時の騒音レギュレーションは次の通りです。
●測定位置
 排気口後方45度・50cm

●測定回転数
4ストローク ピストン平均スピード11m/s
2ストローク ピストン平均スピード13m/s
 ヤマハTZ500、0W48はストローク50.7mmなので7690rpm
 スズキRG500(市販レーサー)、XR34はストローク54mmなので7220rpm

●騒音値
4ストローク115dB(A)
2ストローク110dB(A)

 車体右側に排気口が3つありますが、写真では車体左側の排気口で測定しています。この写真撮影前後に車体右側で騒音測定したのかどうか・・・左側だけだったような記憶です。
 

ホンダRC174(297cc6気筒)と隅谷守男

 1973年9月にホンダ創立25周年行事が行われましたが、その行事の一つが荒川テストコースでの走行会です。1960年代のホンダレーサー(二輪、四輪)が走りました。走行したマシンの中にはRC174もあり、隅谷守男が駆りました。
https://cdn.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/31/50/33/src_31503374.jpg?1627101138


 この写真もその時のもの。


 そして、下の写真ですが
SUGO_RACERSさんはTwitterを使っています 「撮影場所·日時共に不明ですが、マイク·ヘイルウッド選手の車両(RC17系かRC181)をテストする隅谷守男選手です。背景のホンダZから70年以降の撮影と思われます。 #MorioSumiya #MikeHailwood #Honda #HondaRC #Testing #隅谷守男 #マイクヘイルウッド #ホンダ https://t.co/IFqL3Gbaen」 / Twitter

 フレームはRC174Fで、前ブレーキ、前フェンダーもRC174のものですので、マシンはRC174と思われます。もちろんライダーは隅谷守男です。おそらく走行会に向けてのテストで撮影されたものでしょう。

 でも、本番の時とフェアリングが異なります。
〇フェアリングにゼッケン番号がない。
〇フェアリングにM.HAILWOODの文字がある。
〇ゼッケン部の前部のパネル(オイルクーラー部)形状が異なる。

 このマシンのフレームも本番時のフレームもRC174Fですが、下のRC174F-301(フレーム番号、1980年撮影)とは別個体ですので、テスト時と本番時のマシンは同一個体で

〇フェアリング等が交換された
あるいは
〇フェアリングを塗装し、パネルを交換した。

の可能性が高いと思います。


グレッグ・ハンスフォードが乗ったカワサキKR750

1977 Kawasaki KR750 | As raced by Gregg Hansford | MCNews


https://www.mcnews.com.au/wp-content/uploads/2019/01/PA-KR750-013v3.jpg
からすると、エンジン番号/フレーム番号は

62E004/602F7605

のようです。フレーム番号中の「76」は76年型を示すのでしょう。

 こちらのKR750とはエンジン番号/フレーム番号の形式が異なります。
カワサキKR750 (ganriki.net)




銅製の調理器具



朝食後吐き気に襲われた女性 残りものの味噌汁を飲んだせいかと思っていたら…原因は "鍋" にあった?! (msn.com)


記事中で
「食品衛生法では、銅を使った調理器具や食器などは、別の金属でメッキを施し、食品が銅と直接触れる事がないよう、規制されている。」

「銅鍋はメッキが施されたものを使ってください。」

とあります。

 食品衛生法に基づく規格基準では
「器具は,銅若しくは鉛又はこれらの合金が削り取られるおそれのある構造であつてはならない。」

「銅製又は銅合金製の器具及び容器包装は,その食品に接触する部分を全面スズメッキ又は銀メッキその他衛生上危害を生ずるおそれのない処置を施さなければならない。ただし,固有の光沢を有し,かつ,さびを有しないものは,この限りでない。」

とされていますので、条件付きで銅製調理器具の食品接触部分のメッキは必要ないことになります。

「銅鍋はメッキが施されたものを使ってください」というより

(1)銅鍋はメッキが施されたものを使い、メッキが傷まないように管理すること。例えばスチールたわしで洗わないことなどに気を付ける。

(2)食品接触部分に錫メッキが施されていない銅鍋を使用する際
〇銅鍋を洗う際にスチールたわし等を使うと、食品接触部分に傷が付きやすいので、柔らかいスポンジ等を使用すること。
 傷が付くと表面積が増え銅溶出量が増大しますし、傷から銅の細かい破片がはがれやすくなることが考えられます。

〇調理済食品を銅鍋内に保存しないこと。

ことが大事だと思います。

 これは素人の私見ですが、焼き物、炒め物ですと、熱伝導性のいい銅製調理器具であれば焼きむら等が生じにくいので、その価値が高いと思いますが、鍋料理ですと液体を加熱しますから銅鍋の価値はそれほどではないと思います。熱伝導性がいいので熱効率は高いとは思いますが。

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