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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

0W81 B 503 あるいはQW81 B 503

The Mizz on X: "YZR500(0W81)'85 フレームNo.0W81 B 503(打刻ガタガタ過ぎません?w) こちらも平忠彦さんのマシン、全日本500ccクラス3連覇達成車 https://t.co/K8ooonKFjo" / X (twitter.com)

  確かに最初の文字は「Q」に見えます。私がこのマシンを初めて見たのは2003年のYZR500展(コミュニケーションプラザ)でしたが、この時、すでにこの字体でした。ただ、私は「Q」なのか「0に傷が付いた」のかわかりません。

 ところで、このマシンはフレーム番号からすると1985年型ですが、2003年11月にYZR500展に来られていた中島雅彦さんにお聞きしますと「車体は1985年型だがエンジンは1986年仕様」とのことでした。
 

 中島雅彦さんについてはこちら

決勝終了後のコメント:中島 雅彦FIAT YAMAHA TEAM総監督 - 2009MotoGP第2戦 日本GPスペシャルサイト | ヤマハ発動機株式会社 (yamaha-motor.co.jp)
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ホンダRC146-4RC146

RC146/2RC146/4RC146  HONDA (ganriki.net)
を1964年まで公開しました。1965年、現存するマシンは後日公開します。

 記事の中に出てくる1964年日本GPの写真。

 雑誌等では写真説明に書かれた撮影年が間違っていることがあります。例えばRACERS Volume 70の27頁では、1964年の写真に1965年の解説(しかも誤った解説)が添えられています。 

JFRMCブログ 公開校正 RACERS Volume 70(3) (tou3.com)

 しかし、この写真は1964年日本GP結果を伝える雑誌に掲載されたものなので、日本GPで撮影されたものに間違いありません。少なくとも1965年に撮影されたものではありません。


 それにも関わらず、エンジンが現存する4RC146E-405エンジン

とよく似ており、1964年東ドイツGPで撮影されたという写真のエンジン(下)とはかなり異なります。当時の雑誌記事にもシリンダーヘッド形状が変更されたことが書かれています。

 このため「4RC146は1965年第5戦マン島で登場した」という従来の記事には疑問符を付けざるをえません。

 このことが私の記事の基本になっています。



ホンダ4RC146E-405

JFRMCブログ ホンダ 4RC146 (tou3.com)

で、私が4RC146を初めて見たのは1980年であることを書きましたが、今現存するマシンのエンジン番号も

4RC146E-405

です。「405」が見えます。ただ、エンジンの大部分が新造されているようです。






ホンダの八木氏等

が書いた1960年代のホンダレーサーに関する次の論文があります。

世界二輪グランプリレースに出場したホンダ レース用エンジンの開発史」 本田技術研究所 論文サイト (hondarandd.jp)(論文1)

「ホンダの二輪レース用機関の出力特性 -機関諸元の選定- 」本田技術研究所 論文サイト (hondarandd.jp)(論文2)

 非常に参考になるのですが、一方で記述、数値におかしなところが散見されるので悩みの種でもあります。

 論文2に掲載されたエンジン出力曲線はRACERS Volume70の97頁にそのまま掲載されています。次の画像は125㏄エンジンの性能曲線図から切り出して線を加筆したもの。



RC145:15.15kW(20.6PS)/13000rpm
RC146:16.5kW(22.5PS)/15000rpm

辺りです。
 一方、論文1では
RC145:22.5PS/14000rpm
RC146:22PS/15000rpm
となっています。

 論文2のグラフのRC145の数値は明らかに他エンジン(おそらく2RC143)の値と取り違えていると思われますし、RC146の出力も論文1と異なっています。

 雑誌等の記事で「RC146の出力はRC145に及ばなかった」となっているのは論文1の記述によるようですが、論文2からすると同値になります。

 エンジン出力には個体差があるので、RC146の出力数値が2つあったとしても不思議ではないのですが、他機種のエンジン出力と比較する際には要注意という見本かなと思います。
 市販車のエンジンの「これが〇〇の出力」というようなものではないのです。

 なお、元々の数値はPSで測定されており論文2作成のためkW換算する際に1PS=0.7355kWではなく0.75kWで換算したのかなとも思いましたが、RC148等々については論文1と論文2で数値に差がありませんでした。


ホンダRC146/2RC146/4RC146

この3機種のホンダ125㏄4気筒について、よく知られた区別は

RC146
 1963年日本GPで登場した2バルブ型

2RC146
 1964シーズンを走った4バルブ型

4RC146
 1965年第5戦マン島で登場した新4バルブ型

です。この区分についてはいくつか疑問があります。

〇1963年日本GPを伝える当時の雑誌記事では車名を「2RC146」としていた。
〇1964年東ドイツGPで撮影されたとされるマシン


と、1964年最終戦日本GPで撮影されたマシン


では、エンジンの形が異なるが、2つとも2RC146エンジンなのか?
 後者は現存する4RC146エンジン(4RC146E-405)

に酷似している。


〇現存する4RC46E-405の「405」の4は改良型を示すと思われる。例えば現存するRC181エンジンは1967年型で、RC181E-301、RC181-302と機種名に続く数字は「3」から始まり、現存する66年型エンジンは「1」から始まっている。
 1965年第5戦マン島で登場し、ヨーロッパでは第6戦オランダまでしか走らず、以後、5気筒RC148の開発に傾注することになった(最終戦日本GPで登場)はずなのに、なぜ現存する4RC146のエンジン番号が「405」なのか?

 というようなことを記事にしようと思います。

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