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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

ガソリン価格

2016年4月頃のレギュラーガソリン価格は104円(1リットルあたり、以下同じ)程度でした。


 2017年4月頃では129円ぐらい。



 最近は171円ぐらいでしょうか。決済アプリ、キーホルダー型決済カード使用の場合です。

 こちらのデータからすると、私はガソリン価格が安い地域で行動しているようです。
https://car-life.adg7.com/else/gas.html (1986→1987、1987→1988の誤りがあります)

 ここには1987年以降のデータがありますが、それ以前ですと1982年に172円でした。
https://nenji-toukei.com/n/kiji/10053


 当時、私は現住所とは違う地域に住んでいましたが、現金会員価格で175円でした。当時、給料は少なかったのですが、寮住まいで車通勤していませんでしたから何とかなりました。

 あれから42年経ってさらに車社会になっていますから、仕事、通勤で車を使わざるを得ない人にとって今のガソリン価格は大変な負担になっていると思います。








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ホンダ75度V型3気筒

https://global.honda/jp/news/2024/c241105c.html

 V型3気筒の前に直列3気筒の1次慣性力の釣合いについて考えます。

 1次慣性力はcosθ(θ:上死点からのクランク回転角)に比例します。各気筒の最大1次慣性力(上死点時、下死点時)をPとすると、1次慣性力は

Pcosθ

になります。
クランクシャフトのバランスウエイトを0.5P相当分にすると、1次慣性力の不釣合いは

0.5Pcosθになります。バランスウエイトはシリンダーの縦方向だけでなく横方向に

0.5Psinθ

の力を出し、0.5Pcosθと0.5Psinθの合力は

(常時)0.5

となります。ピストンが上死点にあるときの力の向きは上死点方向ですが、クランクシャフトの回転方向とは逆方向に力の向きを変えていきます(1次不釣合い)。

 下は直列3気筒の模式図で数字がある黒線はシリンダー、3色の太い線は各気筒のクランクピンの向き、3色の矢印は各気筒の1次不釣合いの向きを示します。



 これを真横から見たのが下図です。


 各気筒の1次不釣合いの合力はゼロになります。ただ、最初の図でわかるように偶力が生じていますが、この偶力は1本のバランサーシャフトで打ち消すことが可能です。

 普通の直列4気筒(下図、短い矢印は2次慣性力)

であれば各気筒の1次不釣合いは釣合っていますし偶力も生じませんが、偶力が生ずることを許容するならヤマハのクロスプレーンクランクシャフトのようなクランクピン配列も可能です(下図)。


 しかし、3気筒エンジンでは各気筒の1次不釣合いの向きを120度間隔で配置する方法以外で各気筒の1次不釣合いを釣り合わせることはできません※。
 V型3気筒の1次不釣合いの釣り合わせを考える上で、このことがまず基本となります。

※1983年発売の某社の250㏄90度V型3気筒エンジンは中央気筒の往復運動質量を他気筒の2倍にすることにより1次不釣合いを釣り合わせていた。その弊害についてはここに書くまでもない。

2ストロークエンジンのオイル混合比

https://x.com/komineya/status/1884480652151775706

「KTMの技術者を国内メーカーで取り合ってたら草(2stのオイル希薄燃焼の技術はここが一番進んでいた)」

「混合比1/60のEFI2st市販化に成功してるKTMの技術(者)を買ってしまえよヤマハ。」

 これはKTMのTPI(トランスファーポートインジェクション)エンジンのことで、「混合比1/60」は分離給油エンジンの燃料消費量/オイル消費量でしょう。

 ただ、「1/60」はTPIではない混合潤滑のモトクロッサーの数字のようです。TPIについては80:1~100:1という記事がありました。
https://www.tandem-style.com/bike/8357/

 
 混合仕様の代表として、国内ブランドのモトクロッサーですと、

2024年型ヤマハYZ250 ヤマルーブ2R(鉱物油)で1:30
2024年型カワサキKX112 エルフHTX976+(化学合成油)で1:32

です。1990年頃の国産市販ロードレーサーは1:30(化学合成油または化学合成油・植物油ミックス)が基本だったという記憶です。

 混合仕様の一般市販車ですと、

1973年 ベスバ125  1:50

1983年 アプリリア125(ロードスポーツ) 1:100

が記憶にあります。
 なお、バイクではありませんが、STIHLのチェーンソー(空冷)では純正オイルで1:50です。

 KTMの混合仕様で1:60指定はかなり良いようですが、使用条件(コース、ライダーの技量)、オイルの品質、インテナンス頻度によって混合比はかなり変わるので、これだけでは何ともいえません。

 2ストロークのトライアラーについての黒山一郎氏の記事はこちら。


 では、1:60がTPIエンジンのものだとした場合。

 分離給油ではスロットル開度等により混合比が変わるので、オイル消費量は混合仕様より少なくなります。1983年型ヤマハ・ジョグ(50㏄空冷スクーター)は混合比1:50あたり(実測)でした。また、水冷ロードスポーツ車ですとメーカー、車種によってかなり差があるようですが、某社では1/80~1/100(実測)でした。もちろん、使用条件で混合比は大きく変わります。


 さて、2ストロークのオイル必要量に影響するのは

空冷エンジン→ピストン・シリンダーの潤滑
水冷エンジン→クランクシャフト(特に大端部)の潤滑

です。混合であれ分離給油※であれ、オイルがガソリンと共にクランクケースに入り、ガソリンがある程度気化してからクランクシャフトのベアリングに付着します。それに対してKTMのTPIでは燃料がトランスファーポート(掃気ポート)に噴射されるので、オイルは別途クランクケースに供給されているはずで、そのオイルの状態は普通のエンジンよりよいはずです。

※直接、オイルをクランクシャフトに供給する機種を除く。

 国内ブランドの2ストロークバイクで燃焼室内直接燃料噴射を採用したものはなかった記憶ですが、国内ブランド船外機、PWCではヤマハ、カワサキ、トーハツが2ストローク直接燃料噴射エンジンを市販していました。これらのエンジンもクランクケースに直接オイルを供給していたはずですし、オイル消費量もキャブレターエンジンより減少していたはずです。

  トーハツはTLDI(two stroke Low pressure Direct Injection)について「TLDI船外機は、従来の2ストローク船外機に比べ、オイル消費量が少なく、煙も殆どありません。」としていました。
https://tohatsu.com/marine/jp/tech_info/faqs.html の「TLDI船外機にはどのオイルを使えば良いのですか?」

 「1/60」がTPIのものだとするなら、「ここが一番進んでいた」というようなものではないとしか思えません。
 なお、KTMのTPIは2023年型までで、2024年型からはTBI(スロットル・ボディ・インジェクション)になりました。つまり燃料供給位置はキャブレターと同じです。



 



小慣性トルクエンジン

2007年に公開した

ビッグバン仮説

の続編として

小慣性トルクエンジン

を公開しました。


https://jfrmc.tou3.com/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96makes/20201223

でのKuboiさんとのやりとりを参考にしたものです。Kuboiさん、ありがとうございました。

航空機の記事

 かつてのF-1エンジンについて

「8気筒エンジンの最高出力時回転数は12気筒エンジンより1000rpm低く、12気筒エンジンと比べ無理のない余裕のある設計である」

と言えば笑われるだけです。しかし、第二次大戦中の航空機用ガソリンエンジンについての記事ではこのレベルが普通で、気筒あたり排気量が異なるエンジンの回転数を単純比較した記事をよく見かけます。

 「三菱航空エンジン史 大正六年から終戦まで」松岡久光 グランプリ出版2017  
「(中島)「誉」の最大回転数は3,000回転/分であり、(三菱)A20は2,900回転/分となっている」 「この差は一見小さいものに見られるが、主クランク軸受にかかる荷重は回転数の二乗に比例して大きくなり、これほどの高回転を採用していた発動機の信頼性に大きな影響を持つものになる」
 「先行していたアメリカのプラット社やライト社の2,000馬力クラスの対応発動機が、この回転数を2600ないし2700回転/分程度に抑えて、無理な値を採っていないことを見ても~日本側の高回転採用は背伸びしすぎていた感は免れないと思う」

 「悲劇の発動機「誉」」前間孝則 草思社2007
「(田中監督官の回想)「誉」と同クラスのエンジンであるR2800やR3350などの毎分の回転は2600とか2800で、「誉」みたいに3000じゃない。悠々と回っている。大量生産向きにゆとりのある設計しているんだなあと、あらためて感じました」
「(著者の記述)世界を見渡すとき、傑作エンジンで毎分3000回転に達しているのは「マーリン」である~稀有な例であって、他国のメーカーがたやすく真似できるシロモノではない」  

 レーシングエンジンでは、最大回転数は気筒あたり排気量の1/3乗に略比例します。下表は記事に登場するエンジンについて、排気量、気筒あたり排気量等々、誉の回転数を3000rpmとしてこの1/3乗則により換算した各エンジンの回転数(右端列)を整理したもの。換算式はA20を例にとると 3000×(1.99/2.31)^(1/3)=2855 。
 誉の3000rpmをA20の気筒あたり排気量に換算すると2855rpmで、A20の公称2900rpmより小さな数字になります。これは誉の3000rpmという数字は(A20との対比で)その気筒あたり排気量からすると低めの数字であることを示します。
 本表の引用記事中の各エンジンの回転数は、その気筒あたり排気量からすると(マーリンを除いて)概ね同じレベルのように見えます。  
 
 著者達は、回転数が制限因子だというなら、なぜ回転数が制限因子になるかを理解すべです。上の記事で「主クランク軸受にかかる荷重は回転数の二乗に比例して大きくなり」とあります。確かに慣性力は回転数の二乗に比例するが、同時に(気筒数が同じなら)


エンジンストロークと往復運動部質量に比例する
 ↓
排気量の4/3乗に略比例する

ことを全く理解せず、排気量差を無視して回転数を単純比較しているのです。

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