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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

フーゲンホルツとニベーレ(ニベルス、ベルギー)

 フーゲンホルツが設計に関与したとされるサーキットにベルギーのニベーレ(Nivelles-Baulers)があります。2輪では1976年と1978年にF750レースが行われ、1976年はゲーリー・ニクソン(カワサキKR750)、1978年はジョニー・セコット(ヤマハ0W31)が優勝しました。  
 下図はこのサーキットの1969年のコース案で、設計はフーゲンホルツ、Roger Caignieが行ったとされますが、どちらが主だったのかはわかりません。
 コースは複数の走路が選択できますが、F-1用としては矢印のコースが想定されていました。

https://www.racingcircuits.info/europe/belgium/nivelles-baulers.html

 しかし、1971年に完成したコースは下図です。



 というようなことを

https://jfrmc.ganriki.net/zakkan/suzuka/nivelles.htm

で書きました。


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鈴鹿サーキットのヘアピン付近はし尿捨て場だった?(修正しました)

オートスポーツ1994-6-1にホンダの飯田佳孝氏のインタビュー記事があり、ヘアピンカーブの工事中の写真に「この辺はし尿捨て場だったんです。工事中は臭って臭って・・・」とあります。

 今では考えられないことですが、し尿の海洋投棄、埋立処分は当たり前のように行われていました。瀬戸内海のような閉鎖性海域ですら、1973年3月までし尿の海洋投棄が行われていたのです
 
 近くの亀山市では「し尿が肥料に使われなくなると、山に大きな穴を掘ってし尿をすてていましたが、それでも捨てる場所がたりなくなり、1966年に亀山地域の、1976年には関地域のし尿処理場が完成しました」とされています。

https://kameyamarekihaku.jp/kodomo/w_e_b/rekishi/gendai/gyosei/page006.html

 鈴鹿市では
https://www.city.suzuka.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/009/613/04.pdf

「本市のし尿処理事業は,塵芥処理事業とともに,「鈴鹿市清掃条例」の制定された昭和32年7 月から業務を開始しました。当時は,特別清掃地区に指定した地区内の希望者を対象として収集を行い,農業地域に54ヶ所の貯留槽を設け,無料で農家に提供していました。 現在のように市内全域を対象として計画収集を開始したのは,上野町に嫌気性消化処理方式による処理能力78kℓ/日の「東谷し尿処理場」を開設した昭和40年4月からで~」
 
でした。鈴鹿サーキット周辺は農地ですので、し尿捨て場ではなく貯留槽だと思います。飯田氏の「臭くて臭くて」の理由として
 
〇貯留槽からし尿が溢れていた。特に農地でし尿を必要としない時期に。
〇貯留槽がひび割れしてし尿が漏れてた。地下浸透して周辺の土が臭くなっていた。
 
というようなことも考えられます。

 

 


ガソリン価格

2016年4月頃のレギュラーガソリン価格は104円(1リットルあたり、以下同じ)程度でした。


 2017年4月頃では129円ぐらい。



 最近は171円ぐらいでしょうか。決済アプリ、キーホルダー型決済カード使用の場合です。

 こちらのデータからすると、私はガソリン価格が安い地域で行動しているようです。
https://car-life.adg7.com/else/gas.html (1986→1987、1987→1988の誤りがあります)

 ここには1987年以降のデータがありますが、それ以前ですと1982年に172円でした。
https://nenji-toukei.com/n/kiji/10053


 当時、私は現住所とは違う地域に住んでいましたが、現金会員価格で175円でした。当時、給料は少なかったのですが、寮住まいで車通勤していませんでしたから何とかなりました。

 あれから42年経ってさらに車社会になっていますから、仕事、通勤で車を使わざるを得ない人にとって今のガソリン価格は大変な負担になっていると思います。








ホンダ75度V型3気筒

https://global.honda/jp/news/2024/c241105c.html

 V型3気筒の前に直列3気筒の1次慣性力の釣合いについて考えます。

 1次慣性力はcosθ(θ:上死点からのクランク回転角)に比例します。各気筒の最大1次慣性力(上死点時、下死点時)をPとすると、1次慣性力は

Pcosθ

になります。
クランクシャフトのバランスウエイトを0.5P相当分にすると、1次慣性力の不釣合いは

0.5Pcosθになります。バランスウエイトはシリンダーの縦方向だけでなく横方向に

0.5Psinθ

の力を出し、0.5Pcosθと0.5Psinθの合力は

(常時)0.5

となります。ピストンが上死点にあるときの力の向きは上死点方向ですが、クランクシャフトの回転方向とは逆方向に力の向きを変えていきます(1次不釣合い)。

 下は直列3気筒の模式図で数字がある黒線はシリンダー、3色の太い線は各気筒のクランクピンの向き、3色の矢印は各気筒の1次不釣合いの向きを示します。



 これを真横から見たのが下図です。


 各気筒の1次不釣合いの合力はゼロになります。ただ、最初の図でわかるように偶力が生じていますが、この偶力は1本のバランサーシャフトで打ち消すことが可能です。

 普通の直列4気筒(下図、短い矢印は2次慣性力)

であれば各気筒の1次不釣合いは釣合っていますし偶力も生じませんが、偶力が生ずることを許容するならヤマハのクロスプレーンクランクシャフトのようなクランクピン配列も可能です(下図)。


 しかし、3気筒エンジンでは各気筒の1次不釣合いの向きを120度間隔で配置する方法以外で各気筒の1次不釣合いを釣り合わせることはできません※。
 V型3気筒の1次不釣合いの釣り合わせを考える上で、このことがまず基本となります。

※1983年発売の某社の250㏄90度V型3気筒エンジンは中央気筒の往復運動質量を他気筒の2倍にすることにより1次不釣合いを釣り合わせていた。その弊害についてはここに書くまでもない。

2ストロークエンジンのオイル混合比

https://x.com/komineya/status/1884480652151775706

「KTMの技術者を国内メーカーで取り合ってたら草(2stのオイル希薄燃焼の技術はここが一番進んでいた)」

「混合比1/60のEFI2st市販化に成功してるKTMの技術(者)を買ってしまえよヤマハ。」

 これはKTMのTPI(トランスファーポートインジェクション)エンジンのことで、「混合比1/60」は分離給油エンジンの燃料消費量/オイル消費量でしょう。

 ただ、「1/60」はTPIではない混合潤滑のモトクロッサーの数字のようです。TPIについては80:1~100:1という記事がありました。
https://www.tandem-style.com/bike/8357/

 
 混合仕様の代表として、国内ブランドのモトクロッサーですと、

2024年型ヤマハYZ250 ヤマルーブ2R(鉱物油)で1:30
2024年型カワサキKX112 エルフHTX976+(化学合成油)で1:32

です。1990年頃の国産市販ロードレーサーは1:30(化学合成油または化学合成油・植物油ミックス)が基本だったという記憶です。

 混合仕様の一般市販車ですと、

1973年 ベスバ125  1:50

1983年 アプリリア125(ロードスポーツ) 1:100

が記憶にあります。
 なお、バイクではありませんが、STIHLのチェーンソー(空冷)では純正オイルで1:50です。

 KTMの混合仕様で1:60指定はかなり良いようですが、使用条件(コース、ライダーの技量)、オイルの品質、インテナンス頻度によって混合比はかなり変わるので、これだけでは何ともいえません。

 2ストロークのトライアラーについての黒山一郎氏の記事はこちら。


 では、1:60がTPIエンジンのものだとした場合。

 分離給油ではスロットル開度等により混合比が変わるので、オイル消費量は混合仕様より少なくなります。1983年型ヤマハ・ジョグ(50㏄空冷スクーター)は混合比1:50あたり(実測)でした。また、水冷ロードスポーツ車ですとメーカー、車種によってかなり差があるようですが、某社では1/80~1/100(実測)でした。もちろん、使用条件で混合比は大きく変わります。


 さて、2ストロークのオイル必要量に影響するのは

空冷エンジン→ピストン・シリンダーの潤滑
水冷エンジン→クランクシャフト(特に大端部)の潤滑

です。混合であれ分離給油※であれ、オイルがガソリンと共にクランクケースに入り、ガソリンがある程度気化してからクランクシャフトのベアリングに付着します。それに対してKTMのTPIでは燃料がトランスファーポート(掃気ポート)に噴射されるので、オイルは別途クランクケースに供給されているはずで、そのオイルの状態は普通のエンジンよりよいはずです。

※直接、オイルをクランクシャフトに供給する機種を除く。

 国内ブランドの2ストロークバイクで燃焼室内直接燃料噴射を採用したものはなかった記憶ですが、国内ブランド船外機、PWCではヤマハ、カワサキ、トーハツが2ストローク直接燃料噴射エンジンを市販していました。これらのエンジンもクランクケースに直接オイルを供給していたはずですし、オイル消費量もキャブレターエンジンより減少していたはずです。

  トーハツはTLDI(two stroke Low pressure Direct Injection)について「TLDI船外機は、従来の2ストローク船外機に比べ、オイル消費量が少なく、煙も殆どありません。」としていました。
https://tohatsu.com/marine/jp/tech_info/faqs.html の「TLDI船外機にはどのオイルを使えば良いのですか?」

 「1/60」がTPIのものだとするなら、「ここが一番進んでいた」というようなものではないとしか思えません。
 なお、KTMのTPIは2023年型までで、2024年型からはTBI(スロットル・ボディ・インジェクション)になりました。つまり燃料供給位置はキャブレターと同じです。



 



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