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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

抵抗と燃料消費量

(1) 井上孝司 Koji Inoue on Twitter: "普通の排水量型の船だと、ざっくりいって機関出力の所要が速度の 3 乗に比例するので、ちょっとスピードを上げるだけでも燃料消費はだいぶ増えちゃう。" / Twitter

 燃料消費量については「速度の3乗」ではなく「速度の2乗」で考えなければなりません。

 船の場合、抵抗(力、単位はN(ニュートン))は速度の2乗に比例します。

 出力=仕事/時間=力×速度
 ですから、必要出力は速度の3乗に比例します。

 出力×時間=仕事量ですから、熱効率が同じなら燃料消費量は出力、時間それぞれに比例します。

 速度を2倍にしますと抵抗は4倍、必要出力は8倍になります。同じ距離を航行するなら所要時間は1/2になりますから、必要出力が8倍になっても燃料消費量は4倍です。
 仕事量=力×距離で、力(この場合は抵抗)は速度の2乗に比例するのですから、当たり前ですね。

 という訳で最初の結論になります。

 自動車で平坦路を走る場合、空気抵抗と転がり抵抗を受けますが、空気抵抗に関する燃料消費量も同じ考え方です。

 60km/hで平坦路を走っている時の燃費を32km/L、その時の空気抵抗と転がり抵抗は同じとします。
 100km/hに速度を上げると、空気抵抗は2.777倍に増加し転がり抵抗は変わらないとすると(実際は増加するが)、全走行抵抗は1.89倍に増加します。必要出力は3.15倍です。
 したがって、熱効率が変わらなければ燃費は16.9km/Lになりますが、実際はこれよりいい数字になります。ガソリンエンジンはある程度負荷を掛けた方が熱効率が高いからです。
 電気自動車の場合は逆ですね。
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騒音測定値の取扱い

JFRMCブログ 騒音測定(2) (tou3.com)


ところで、測定値が110.8dB(A)なら基準超過になるのでしょうか?

 一般環境の騒音測定であれば、四捨五入して評価するので「超過」になります。
01_ippan_manual.pdf (env.go.jp)の3.8(2)
音測定結果の処理及び表記は、観測時間別 LAeqからエネルギー平均により基準時間帯騒音レベルを求める。処理の途中では、有効数字 3 桁、小数点 1 桁表示とし、最終的な基準時間帯騒音レベルを公表する場合などは、四捨五入した後、整数表示とする。また、基準値等と比較する場合は、整数化した騒音レベルを用いて行う。」

 ただ、レーシングマシンの騒音値は個々のマシンの規制値ですので、小数点以下を切り捨てて「基準適合」となるのかな。

と書いていましたが
MFJ国内競技規則
で「測定値の小数点以下の切り捨ては行なわない(105.9dB/A=105.9dB/A)」とありますので、110.8dB(A)は110を超過し違反になります。当初からそのような取扱いだったかどうかは確認できません。







騒音測定(2)

 前回、お見せした1980年日本GPで3位入賞した水谷勝のヤマハTZ500の騒音測定(レース後)。

 測定者とメカニック(スロットルを操作してエンジン回転数を調整)以外に何人かいますし、車体右側に自動車まであります。反射音も測定してしまうので、測定には適していない条件です。

 ただ、騒音の測定値はdB(A)で示されますが、これは騒音エネルギーを常用対数表示したものに10を乗じたものです。
 110dB(A)は100dB(A)の10倍のエネルギー、110dB(A)は90dB(A)の100倍のエネルギーなのです。
 ですから、110dB(A)の騒音に90dB(A)の騒音が加わっても110.04dB(A)にしか、100dB(A)の騒音が加わっても110.4dB(A)にしかなりません。

 写真の測定条件で、基準110dB(A) に対して測定値が111dB(A)なら、車が周辺にない場所に移動し、車体周りの人数を絞って再測定した方がいいと思いますが、112dB(A)なら場所を移動し測定しても基準超過になるでしょう。再測定する価値は否定しませんが。

 ところで、測定値が110.8dB(A)なら基準超過になるのでしょうか?

 一般環境の騒音測定であれば、四捨五入して評価するので「超過」になります。
01_ippan_manual.pdf (env.go.jp)の3.8(2)
音測定結果の処理及び表記は、観測時間別 LAeqからエネルギー平均により基準時間帯騒音レベルを求める。処理の途中では、有効数字 3 桁、小数点 1 桁表示とし、最終的な基準時間帯騒音レベルを公表する場合などは、四捨五入した後、整数表示とする。また、基準値等と比較する場合は、整数化した騒音レベルを用いて行う。」

 ただ、レーシングマシンの騒音値は個々のマシンの規制値ですので、小数点以下を切り捨てて「基準適合」となるのかな。

参考 
JIS Z8401
2-d)
「~安全性の要求又は一定の制限を考慮しなければならないときは,例えば,常に一定方向へ丸めるほうがよいことがある。」

 FIM、MFJの規定がどうなっているかは知りません。




騒音測定

 これは1980年日本GPで3位入賞した水谷勝のヤマハTZ500の騒音測定(レース後)。


 当時の騒音レギュレーションは次の通りです。
●測定位置
 排気口後方45度・50cm

●測定回転数
4ストローク ピストン平均スピード11m/s
2ストローク ピストン平均スピード13m/s
 ヤマハTZ500、0W48はストローク50.7mmなので7690rpm
 スズキRG500(市販レーサー)、XR34はストローク54mmなので7220rpm

●騒音値
4ストローク115dB(A)
2ストローク110dB(A)

 車体右側に排気口が3つありますが、写真では車体左側の排気口で測定しています。この写真撮影前後に車体右側で騒音測定したのかどうか・・・左側だけだったような記憶です。
 

ジャコモ・アゴスチーニ主演の映画

「汚れた英雄」の主演は草刈正雄ですが、吹替役の平忠彦が真の主演だと思う人は少なくないと思います。
 
 アゴスチーニは吹替役ではなく、アゴスチーニ自身が四輪ドライバー役で主演しています。

アゴスチーニについてはこちら。
ジャコモ・アゴスチーニ - Wikipedia



  映画の タイトルは「Formula 1 Nell'Inferno Del Grand Prix」(1970)です。23分40秒から少し二輪レースシーンがありますが、イギリスのサーキット(ブランズハッチ)での実レース映像です。

 この映画、1970年代半ばに日本語吹替版でテレビで見た記憶があります。日本でのタイトルは「Formula 1」ですが、さすがにタイトルまでは覚えていませんでした。

 アゴスチーニはこれ以外に「Amore Formula 2」にも主演しています。アゴスチーニのイタリアでの人気が分ろうというものです。





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