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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

病院船

「海の病院」災害医療支援船のカギは官民連携 収益性と即応性、両立困難

 記事を読んでの疑問点です。



1 「病院」といいますが、内科ですか? 外科ですか? 能登半島沖地震対応なら外科ですが、感染症対応なら内科ですね。他の科は必要ないのですか?

2 病院船まで患者をどうやって移送するのですか? 能登半島沖地震では道路交通が寸断されたのですが、ヘリに頼るなら病院船ではなく被災地域以外の病院に搬送した方がいいのではないですか?

3 病院船は何隻必要ですか? その母港はどこにするのですか?
 横須賀に1隻のみ配置した場合、航海速力50km/hとして能登半島に到着するのに30時間以上要しますが、記事にあるような「応急措置」の役に立つのですか?

3 「災害医療に詳しい有識者は「自衛隊などと同様、公共財と考えれば平時の活用という考え方自体がナンセンスだ」とも話す」とありますが、平時、病院船に医療スタッフ(医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師・・・)が常駐して診察をしない場合、そのスタッフの練度は低レベルになるのではないですか?病院の機器は使用していないと劣化するのではないですか?

5 国(自衛隊を含む)、地方自治体(警察を含む)のヘリを増強した方がよいのではないですか?



 奥能登豪雨災害対応のため派遣された大阪市消防局のヘリコプター(AS365N3 Dauphin 2)小松空港にて


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1976年型スズキXR14(RG500)






 バリー・シーンが乗ったとされるマシンです。1976年、スズキはGP500レース活動を縮小し、イギリスのスズキ輸入元・ヘロンスズキGBが編成するレーシングチームにチーム運営を委託しました。このため、マシンのカラーリングも1975年までの青基調から変更されました。

 シーンには1976年型XR14、ジョン・ウィリアムスとジョン・ニューボルドには1975年型XR14が与えられましたので、イギリスに現存する1976年型XR14はシーンのものでしょう。1975年型と1976年型ではフレーム形状が異なるので、容易に区別できます。

 映像のマシンですが、メーター下のフェアリングステーに吊るされたCDIユニットに「BS1101」と書かれています(Part Oneの3分46秒、Part Twoの7秒)。
 もちろん、BSはBarry Sheeneで、1101はエンジン番号かフレーム番号です。


 TEAM SUZUKI by Ray  Battersby、Osprey1982によると、エンジン番号1101、フレーム番号1101の1976年型XR14がドニントン・ミュージアムに展示されていたとのことですので、このマシンが映像のマシンで間違いないと考えます。

TEAM SUZUKIについてはこちらを参考に。送料は船便で£18、航空便で£33.20程度です。気軽に買える値段ではなくなったのが残念です。

http://jfrmc.ganriki.net/zakkan/teamsuzuki.htm




銀行の貸金庫

 銀行の貸金庫がいろいろと話題になっていますが、私が貸金庫は信頼できないと知ったのは46年前、1978年です。

 阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)のエース投手だった山田久志氏の夫人が貸金庫に入れていた宝石が紛失した事件です。当初、銀行は夫人の狂言と決めつけていたのですが、警察の捜査が入り行員の犯罪と判明しました。

 犯人は21歳の行員で、若い行員でも容易にマスターキーを1人で使用できるぐらい「マスターキーの管理」は酷かったのですが、被害者を犯人扱いしたのです。

 今回の事件、犯人は管理職で4年半にわたって犯行を繰り返していたということです。おそらくその間には顧客から銀行に問い合わせがあったはずですが、銀行は無視していたのでしょう。そして警察も通報を無視していたのではないかと思われます。

 今、60歳以下で46年前の事件を記憶している人は僅かだと思います。被害者を犯人扱いしたことも含めて、金融機関、警察で語り継がれるべき事件です。





点火プラグで出力が変化するか?

 第2次大戦中の日本の軍用機にアメリカ製点火プラグを装着しアメリカ製ガソリン、アメリカ製エンジンオイルを使用すると性能が向上したと言われますが、その「性能」は推測値のようです。

  なお、日本で里帰り飛行し、現在、知覧に展示されている陸軍四式戦闘機・疾風は戦中の日本製点火プラグが装着されていますので、アメリカでのテスト、里帰り飛行は日本製点火プラグを使用していたのでしょう。

https://x.com/A6M232/status/1861981960396325015


 さて、Xで議論になっているのが、「点火プラグで最高出力が変わるか?」

https://x.com/naga_888888/status/1861734471705489699 

https://x.com/naga_888888/status/1861904173102760278

 ただ、「これ良く言われてるのですが、プラグ変えて馬力上がります?(失火しっぱなしで火が付かないとかなら別話)」は少し違うかなと思います。

 デンソーのウェブサイトではイリジウムプラグによる1.4%出力向上を謳っています。
https://am.denso.com/plug/products/iridiumpower

 ただし、今どき珍しい2ストロークエンジンでのテストです。4ストロークではそんなに出力向上しないのではないでしょうか?


 さて、デンソーでは点火プラグで火花が飛んでも※失火する理由について

https://am.denso.com/plug/basic/spark/

「電極が熱を吸収する消炎作用の方が火炎核の発熱作用より大きいと、火炎核は消滅、失火します」

としています。つまり、失火しない場合も発熱作用が消炎作用との綱引きに勝った結果ですし、綱引きが発熱作用の圧勝になれば燃焼効率(本来得られる熱エネルギーに対する比率)、燃焼速度が向上するでしょう。

 さて、ロータスF-1チームは1976年まではチャンピオンの点火プラグを使用していたのですが、1977年からNGKになりました。1976年の富士のF-1レースでコジマF-1等日本チームのNGKプラグに着目したのがきっかけだそうです。

 DFVエンジンによるベンチテストがコスワースで1976年12月16日に行われ、NGK点火プラグによる3HPの最高出力向上が確認されたとのこと(オートスポーツ1977-3-1(三栄書房))。0.6%程度ですね。

 このように点火プラグを変えるだけで(キャブレター等、点火時期を調整したとしても)得られる最高出力向上はかなり限定的なものになるのではないかと思います。戦中に日本製点火プラグとアメリカ製点火プラグのどちらが最高出力に関して優秀だったのかは分りませんが、飛行機の最高速に影響するほどのものではないでしょう。


※「失火」はmisfireの訳ですが、デンソーでは

https://am.denso.com/plug/basic/spark/

●点火プラグで火花が飛んだが着火しなかった
●点火プラグに火花が飛ばないため着火しなかった

の何れも「失火」としています。どちらも混合気に着火しなかったのですから誤りではありません。

 ただ、失火が起きた時は原因を区別して議論する必要があります。

 なお、失火は「過失による火事」の意味が普通ですので、あまりいいエンジン専門用語ではありません。消火もエンジン以外の意味が普通ですので、滅火ぐらいが適当でしょうか。




英馬力と仏馬力

https://www.mikipress.com/m-base-archive/2018/02/post-104.html

「(カワサキW1について)輸出仕様車のエンジン出力は、英ポンド馬力50HP(HorsePower)表記で、国内仕様は仏馬力47PS(PfedeStarke)表記である。1PS=0.986HPなので出力2.3HP、最大トルク値も0.3kg-mほど数値が大きいが~」


 「1PS=0.986HP」の意味は、「1仏馬力は1英馬力に0.986をかけたものと同じ」ですので、

 47仏馬力=46.3英馬力

になります。ですから赤文字は「出力3.7HP」の誤りです。

 なお、PfedeStarkeはPferde stärkeの誤りです。

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