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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

50cc世界最速は108km/h?(3)

1960年代のスズキの50㏄レーサーの出力は次のとおり公表されています。
スズキ・ホンダ・ヤマハ・他のマシン諸元と性能 (iom1960.com)

 この出力は後者軸測定ですので、伝達効率0.87としてクランクシャフト出力を算出します。
 そしてスパフランコルシャンでの50㏄世界GPレースの最速ラップタイムの平均速度と対比してみました。
 グラフ中のSはスズキ、Hはホンダ、Kはクライドラーです。最速ラップ速度を出したマシンが全てスズキではないので、横軸のスズキ出力は参考としてください。1966ベルギーGP50㏄クラスは開催されていません。


スパフランコルシャンはこんなコースで、1周14.1kmです。  


 近兼氏の50㏄マシンは14PSで、1960年代のレーサーがこの出力であればヘアピンカーブのあるスパフランコルシャン1周を150km/hで走れる能力があるでしょう。

 その14PSの近兼マシンが長い直線だけのコースで108km/h程度しか出ないというのは、車体に大きな問題があるとしか考えられません。
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50cc世界最速は108km/h?(2)

世界最高峰レースで日本チームが3部門全てで世界最速記録更新の快挙 50㏄エンジンで時速135キロ (msn.com)

 チームの活動報告にはありませんが、ネット記事には出てきました。

「最も小さく精密なエンジン」を用いる大会最難関クラスの一つ「50cc+過給器クラス」で、チームのマシンNSX―52が、FIM、AMA両団体の1マイル平均速度、1キロ平均速度など3部門全てで世界最速記録を更新する快挙を成し遂げた」

「直線3・2キロの平均速度。2019年の世界記録の時速101・686キロを107・309キロまで伸ばし、瞬間最高速度は4ストロークの50ccとしては驚異的な時速135キロに達している」

「もともと3・6馬力ほどしかないエンジンを14馬力までパワーアップさせた」


 「3部門」 2部門はわかりますが、残る1部門が何なのかわかりません。

 「瞬間最高速度135キロ」・・・走路を往復した平均速度が107.309km/hで片道で135km/hを記録したということでしょうか? それならもう一つの片道は89.1km/hですね。風の影響を大きく受けたのかもしれません。

  135/89.1=1.515です。4段変速とするなら、135km/hの時は4速、89.1km/hの時は3速で走ったのか?

 そもそも、「135キロ」が107.309km/hを出したときの数字なのか?

 一応、クラス別記録であることは書かれています。しかし、14PSとは思えない低レベルの数字ですし、50㏄クラスの他クラスの最速記録と比べると目もあてられません。

「小型、精密、高性能という分野ではメイド・イン・ジャパン製品が世界一ということを世界に示せてうれしい」

 逆に「メイド・イン・ジャパンは低品質」を証明したように思えてなりません。

参考 従来の50㏄の最速記録(クリックすると大きくなります)


Teuvo Länsivuori

はフィンランドのレーシングライダーで、最高ランキングは1973年の250㏄2位、350㏄2位です。
 翌1974年はヤマハ0W20に乗り500㏄スエーデンGPで優勝(350㏄との2クラス優勝)、翌年はスズキに移籍しXR14に乗りますが、優勝はできませんでした。
 1976年はスズキのチーム体制変更もあり市販RG500に乗り、1978年で引退。

 この名前の読みですが、フィンランド語では「ウヴォ・ンシヴリ」に聞こえます(赤字がアクセント)。

Urheilukanava: Imatran Ajot 2008 2/3 (youtube.com)
最初のところ。




48秒あたりから。

 JFRMCでの表記も「テウヴォ・ランシヴオリ」に統一していきます。

50cc世界最速は108km/h?(加筆あり)

 近兼氏のチームの活動報告からすると

ビックギャンブル!ワールドレコードは更新したけど、あえてキャンセルします!!! 日本の精密加工技術を結集して、オートバイ世界最速記録更新に挑戦!(近兼拓史 (SMCプロジェクトリーダー) 2024/08/31 投稿) - クラウドファンディング READYFOR

 1kmで64.654mphを記録した後、再チャレンジしたようです。

そして

ボンネビル速報:新記録樹立|TFR_BIGMOSA (note.com)

の下から4番目のTakushi CHIKAKANEを見ると
 
 1kmで107.381km/h(66.723mph)を記録しました。再チャレンジで


 66.723 - 64.654=
2.069 mph=3.330 km/h

 だけ向上したようです。活動報告には最新情報がありませんが。

 
1962年のホンダ50㏄4ストローク単気筒レーサー

のサーキット周回速度にすら遠く及ばない
低レベルなクラス別世界新です。いつものように「クラス別」を省いて「50㏄世界最速記録更新」となるのでしょう。



距離

私の古いバイクの距離計が11111.1kmになりました。田舎道を走っていたので途中で停車して撮影。


 スピードメーター交換後の数字です。それにしてもあんまり走ってないですね。バイクが腐らない程度に走らせています。私のバイク人生はこのバイクともう1台で終えることになりそうです。

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